
テオドール錠(一般名:テオフィリン徐放錠)の先発品は田辺ファーマが製造販売しており、100mg錠で6.1円、200mg錠で9.3円が現在の薬価です。これに対して、主要なジェネリック医薬品であるテオフィリン徐放錠100mg「サワイ」やテオフィリン徐放U錠100mg「トーワ」は5.9円と、1錠あたり0.2円の差があります。
200mg規格ではより大きな差がみられ、テオドール錠200mgが9.3円であるのに対し、テオフィリン徐放錠200mg「サワイ」やテオフィリン徐放U錠200mg「トーワ」は6.1円です。この差は1錠あたり3.2円となり、1日2回200mgを継続服用する場合、1か月で約192円、1年では2,300円以上の薬価差が生じます。
| 規格 | 先発品薬価 | ジェネリック薬価 | 差額/錠 |
|---|---|---|---|
| 100mg | 6.1円 | 5.9円 | 0.2円 |
| 200mg | 9.3円 | 6.1円 | 3.2円 |
| 50mg | 6.1円 | 5.9円 | 0.2円 |
2025年10月からは、先発品と後発品の価格差の4分の1に相当する特別料金が患者に請求される制度が開始されています。このため、医療機関側もジェネリック選択の経済的合理性をより明確に説明できる状況になっています。
参考)日本ジェネリック製薬協会
テオドール錠のジェネリック医薬品は、すべて生物学的同等性試験を通過して承認されています。徐放製剤の場合は特に、血中濃度推移の同等性が厳格に評価されており、最大血中濃度(Cmax)、到達時間(Tmax)、血中濃度時間曲線下面積(AUC)の各パラメータで先発品との同等性が確認されています。
健康成人を用いたテオドール錠100mg×3錠の単回投与試験では、食後と絶食時のCmaxがそれぞれ6.72μg/mLと6.23μg/mL、Tmaxが7.27時間と8.27時間、AUCが123.0μg/mL・hrと122.0μg/mL・hrという結果が得られています。このデータから、テオドール錠の血中濃度は食事の影響を受けにくいことが示されており、この特性はジェネリック製品でも同様に設計されています。
参考)テオドールは食事の影響を受けますか?|Q&A|テオドール|田…
気管支喘息治療におけるテオフィリンの至適血中濃度は5~15μg/mLとされており、15μg/mLを超えると副作用発現リスクが増加します。すべての承認済ジェネリックはこの治療域を安定的に維持できる徐放設計がなされています。
参考)テオドール錠100mgの基本情報・添付文書情報 - データイ…
テオドール錠およびそのジェネリックの副作用として、頭痛、不眠、めまい、振戦、動悸、不整脈、心室性期外収縮、悪心、嘔吐、食欲不振が知られています。これらはテオフィリンの薬理作用に起因するもので、先発品・ジェネリックを問わず同様のプロファイルを示します。
参考)テオドール錠100mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書…
重篤な副作用として、けいれん、意識障害、急性脳症が報告されており、これらの症状が出現した場合は直ちに投与を中止する必要があります。また、滲出性紅斑、しびれ、神経過敏、興奮、不機嫌、いらいら感、不安、耳鳴、頻尿、γ-GTP上昇、好酸球増多、関節痛、四肢痛、低カリウムなどの副作用も報告されています。
参考)テオドール錠50mg - 基本情報(用法用量、効能・効果、副…
臨床現場での注意点として、テオフィリンの代謝には個人差が大きく、CYP1A2の活性に影響を受けることが知られています。喫煙者ではテオフィリンの代謝が促進され、血中濃度が低下する傾向があります。逆に、シメチジン、エリスロマイシン、シプロフロキサシンなどの併用で血中濃度が上昇するため、注意が必要です。
2026年7月現在の供給状況を確認すると、テオドール錠(50mg、100mg、200mg、顆粒20%)はすべて通常出荷状態にあります。しかし、一部のジェネリック製品で供給制限が生じている状況があります。
参考)テオフィリンの出荷調整・供給状況【2026年7月最新】
テオフィリンドライシロップ20%「タカタ」(高田製薬)とテオフィリン徐放DS小児用20%「トーワ」(東和薬品)は供給停止となっています。また、テオフィリン徐放カプセル100mg・200mg・50mg「サンド」(サンド)は限定出荷(自社)となっており、新規の処方変更には注意が必要です。
ユニコン錠(日医工)の100mg、200mg、400mgはすべて供給停止中となっています。このため、従来ユニコンを使用中の患者で後発品への変更を検討する場合は、テオフィリン徐放錠「サワイ」やテオフィリン徐放U錠「トーワ」が現実的な選択肢となります。
処方現場で知っておくべき意外な事実として、テオドール錠50mgは薬価が6.1円と100mg錠と同額ですが、細分化の柔軟性で優位性があります。小児や高齢者で用量調節が必要な場合、50mg錠を使うことで精密な調整が可能になります。
また、テオドール錠にはオーソライズド・ジェネリック(AG)が存在します。AGは先発品メーカーが製造する後発品で、先発品と同一の製造ラインで作られるため、添加物や製造プロセスが完全に同一です。コストを抑えつつ最大の安心性を求める場合に選択肢となります。
参考)テオドール錠100mg
患者向け情報:テオドール錠200mgのくすりのしおり - 製薬企業作成の確かな情報
医療用医薬品最新品質情報集(ブルーブック)- テオフィリンの品質情報

【指定第2類医薬品】イブクイック頭痛薬DX 60錠