
病院における医師は、患者さんの診断と治療を担う中心的な存在です。診察を通じて病状を把握し、適切な治療方針を決定します。また、看護師や薬剤師、検査技師など他の医療職に指示を出し、チーム医療をリードする役割も担います。
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医師の主な業務は以下の通りです。
医師になるには、医学部(6年制)を卒業後、医師国家試験に合格し、2年間の初期研修を経て専門医の道に進みます。 病院勤務の医師は、当直や夜間救急対応があり、勤務時間は不規則になりがちです。しかし、その分専門性を高めやすく、キャリアアップの幅も広いのが特徴です。
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年収については、勤務医の場合で1,000万円〜2,000万円程度が相場ですが、専門医や管理職になると3,000万円以上になることもあります。 一方、開業医ではさらに高い収入を得ることも可能です。
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看護師は、医師の診療を補助しつつ、患者さんの療養上の世話を24時間体制で行う専門職です。点滴・採血の処置、清潔ケア、治療の説明や生活指導、患者さんやご家族の精神的なサポートなど、幅広い業務をこなします。
看護師の具体的な業務は以下の通りです。
看護師には、「看護師」「准看護師」「保健師」「助産師」の4つの資格があります。 病院で最も多いのは看護師で、3年制の専門学校または4年制の大学を卒業後、国家試験に合格する必要があります。
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看護師の働き方は多様で、病院だけでなく、訪問看護ステーション、介護施設、企業看護師、学校看護師など、さまざまな職場で活躍できます。
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薬剤師は、薬の管理・調剤・服薬指導を担う医療専門職です。医師の処方箋に基づき、適切な薬を調剤し、患者さんに対して用法用量や副作用について説明します。
薬剤師の主な業務は以下の通りです。
薬剤師になるには、6年制の薬学部を卒業後、薬剤師国家試験に合格する必要があります。 病院薬剤部では、医師や看護師と連携し、チーム医療の一員として薬物療法を支えます。
年収については、病院薬剤師で500万〜700万円程度が相場です。 調剤薬局ではやや低く、300万〜500万円程度ですが、夜勤や残業が少ない職場が多いのが特徴です。
薬剤師の専門性として、近年では「がん薬物療法認定薬剤師」「感染症薬物療法認定薬剤師」などの認定資格を取得し、専門的な薬物療法を担うケースが増えています。 また、院内で抗菌薬の適正使用を推進する「インフェクションコントロールドクター(ICD)」と連携し、感染症対策に携わる薬剤師もいます。
臨床検査技師は、患者さんから採取した血液、尿、細胞などを分析する「検体検査」と、心電図、脳波、超音波(エコー)など患者さんの身体を直接調べる「生理機能検査」の2つを担う医療専門職です。
臨床検査技師の具体的な業務は以下の通りです。
臨床検査技師になるには、3年制の専門学校または4年制の大学を卒業後、国家試験に合格する必要があります。 国家試験合格率は70%〜80%程度です。
働き方の特徴として、病院勤務では当直・夜勤がある場合もありますが、健診センターや検査会社では日勤メインの職場が多いです。 年収は400万〜550万円程度が相場です。
臨床検査技師の専門性として、「細胞検査士」「遺伝子検査認定士」「心電図検査士」などの認定資格を取得し、特定の検査領域に特化するケースがあります。 また、近年ではAIを活用した画像診断支援システムの導入が進み、臨床検査技師がAI結果の検証を担う役割も増えています。
参考:医療系国家資格の種類|高校生・社会人に人気の職種と最短ルート 臨床検査技師の仕事内容と国家試験合格率の詳細
診療放射線技師は、X線(レントゲン)撮影をはじめ、CT、MRI、PETなどの高度な放射線・磁気機器を操作して、体内の画像撮影を行う医療専門職です。 また、がん細胞に対する放射線治療の照射管理も担当します。
診療放射線技師の主な業務は以下の通りです。
診療放射線技師になるには、3年制の専門学校または4年制の大学を卒業後、国家試験に合格する必要があります。 国家試験合格率は75%〜85%程度です。
働き方の特徴として、救急対応のある大病院では夜勤・当直がありますが、クリニックや健診センターでは日勤メインの職場が多いです。 年収は500万〜650万円程度が相場で、男性の平均年収は約580万円です。
臨床工学技士は、人工呼吸器、血液透析装置、人工心肺装置などの「生命維持管理装置」の操作および保守点検を担う医療専門職です。 医師の指示のもと、医療機器の面から患者さんの命を支える「いのちのエンジニア」とも呼ばれます。
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臨床工学技士の具体的な業務は以下の通りです。
臨床工学技士になるには、3年制の専門学校または4年制の大学を卒業後、国家試験に合格する必要があります。 臨床工学技士法(昭和62年法律第60号)に基づき創設された国家資格で、厚生労働大臣の免許を受けて「生命維持管理装置の操作および保守点検を行うことを業とする者」と定義されています。
働き方の特徴として、透析クリニックでは日勤メインの職場が多く、年間休日120日以上というケースもあります。 一方、病院勤務では夜勤・当直がある場合もあります。年収は450万〜600万円程度が相場です。
臨床工学技士の専門性として、「血液浄化認定臨床工学技士」「呼吸療法認定士」「人工心肺技術士」などの認定資格を取得し、特定の医療機器領域に特化するケースがあります。 また、近年ではECMO(体外式膜型人工肺)の導入が増え、ECMOを扱える臨床工学技士の需要が高まっています。
参考:病院の臨床工学技士(CE)業務 完全ガイド【2026年版・血液浄化/呼吸療法/手術室/心臓カテ/機器管理】 臨床工学技士の具体的な業務内容と領域別の詳細
病院勤務の医療職の年収を比較すると、以下のようになります。
| 職種 | 平均年収(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| 医師 | 1,000万〜3,000万円以上 | 専門医・管理職で高収入 |
| 看護師 | 450万〜600万円 | 夜勤手当で高水準 |
| 薬剤師 | 500万〜700万円 | 病院薬剤師は高収入 |
| 臨床検査技師 | 400万〜550万円 | 健診センターは日勤メイン |
| 診療放射線技師 | 500万〜650万円 | 夜勤等で収入増 |
| 臨床工学技士 | 450万〜600万円 | 透析クリニックは日勤 |
キャリアパスとして、各職種には以下のような道があります。
また、各職種で「認定資格」を取得し、専門性を高めることで、年収アップやキャリアの幅を広げることができます。
参考:医療・介護14職種の年収マップ【7都府県×賃金構造基本統計を実測・2026年版】 職種別・地域別の年収データと詳細な比較