2026年3月16日に発表された第120回医師国家試験の合格率ランキングでは、自治医科大学が100.0%で堂々の1位を獲得しました。これは新卒者・既卒者共に全受験者が合格したパーフェクトな結果であり、2年ぶりの快挙です。
参考)医師国家試験合格率ランキング
2位以下には順天堂大学(98.5%)、国際医療福祉大学(98.4%)、北海道大学(98.3%)、福島県立医科大学(97.6%)、筑波大学(97.2%)が続き、いずれも97%を超える高合格率を記録しています。
| 順位 | 大学名 | 設置主体 | 合格率(%) | 受験者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 自治医科大学 | 私立 | 100.0 | 116 |
| 2 | 順天堂大学 | 私立 | 98.5 | 133 |
| 3 | 国際医療福祉大学 | 私立 | 98.4 | 126 |
| 4 | 北海道大学 | 国立 | 98.3 | 117 |
| 5 | 福島県立医科大学 | 公立 | 97.6 | 126 |
| 6 | 筑波大学 | 国立 | 97.2 | 142 |
| 7 | 兵庫医科大学 | 私立 | 97.0 | 100 |
| 8 | 秋田大学 | 国立 | 96.8 | 126 |
| 9 | 東京大学 | 国立 | 96.5 | 114 |
| 9 | 東京科学大学 | 国立 | 96.5 | 114 |
設置主体別の合格率を見ると、公立大学が93.8%で最も高く、次いで国立大学が92.5%、私立大学が90.4%という結果になりました。 国公立大学が私立大学を上回る傾向は近年続いており、入学時の選抜の厳しさや教育カリキュラムの差が影響していると考えられます。
参考)第120回医師国家試験の合格発表、合格者数9,602人、合格…
ただし、私立大学でも順天堂大学、国際医療福祉大学、日本医科大学、東京慈恵会医科大学などは96%を超える高い合格率を維持しており、大学ごとの取り組みの差が顕著に表れています。 私立大学の中には国試対策に力を入れ、少人数制の指導や模擬試験を頻繁に実施するなど、きめ細かいサポート体制を整えているところもあります。
一方、国公立大学は入学試験の段階で高い学力を有する学生を選抜しているため、基礎学力の差が合格率に反映されやすい傾向があります。特に旧帝国大学や難関国立大学は95%を超える合格率を示す大学が多く、教育の質の高さがうかがえます。
参考)2026年最新版|医師国家試験の合格率とは?大学別でランキン…
2025年第119回医師国家試験では、国際医療福祉大学が100.0%でトップ、自治医科大学99.3%、兵庫医科大学99.1%と、私立大学が上位を独占する結果となりました。 一方、2026年は自治医科大学が100%で返り咲き、北海道大学、京都大学も新卒者100%を達成するなど、国公立大学の復調が見られます。
参考)【第119回】医師国家試験 合格率 大学別ランキング|全国8…
医学部を選ぶ際、医師国家試験の合格率は重要な指標の一つです。ただし、合格率だけで大学を選ぶのではなく、以下のポイントも併せて検討することが推奨されます。
参考)【志望校の選び方】医師国家試験の合格率が高いのはどの大学?【…
次に、進級率や卒業率も確認しましょう。医師国家試験の合格率が高くても、在学中の進級が厳しく留年率が高い大学では、6年間で医師になる確率は下がります。 合格率と進級率の両方から、実際に医師になれる確率を計算することが重要です。
参考)進級率が低い・緩い医学部は?留年・進級・卒業試験・医師国家試…
医師国家試験の合格率は、医学部教育の質を測る一つの指標ですが、それだけでは不十分です。合格率が高い大学は、国試対策に力を入れているだけでなく、基礎医学から臨床医学まで体系的な教育カリキュラムを整備している傾向があります。
一方で、合格率が低い大学でも、特定の分野に強みを持っていたり、研究実績が豊富だったりする場合があります。医師としてのキャリアを考えると、国試合格だけでなく、その後の専門医取得や研究活動も視野に入れた大学選びが重要です。
医学部を志望する学生は、合格率だけでなく、卒業生の進路(専門医取得率、研究職への就職率など)、教育カリキュラムの特徴、実習環境、学費サポート制度など、多角的な視点から大学を選ぶことが求められます。
厚生労働省が公表する学校別合格者状況は、毎年3月中旬に発表されます。最新のデータを必ず確認し、志望校選びの参考にしましょう。厚生労働省 医師国家試験 合格状況