あなたの指導、180度で薬を無駄にします。
参考)https://www.inazawa.jaaikosei.or.jp/medical_personnel/pdf/1_respimat.pdf

「スピリーバ 使い方 動画」で調べると、上位にはレスピマットの手順動画と、吸入用カプセルを使うハンディヘラーの動画が混在しています。
参考)成人編吸入動画 レスピマット/吸入方法【解説編】 - You…
ここを混同すると危険です。
レスピマットは本体を180度回転させてミストを吸う器具で、ハンディヘラーはカプセルを装着し、ボタンで穴を開けて粉末を吸う器具です。
器具が違えば指導の失敗パターンも違うということですね。
医療従事者が現場でやりがちなのは、患者が持参した器具名を確認せず、「スピリーバですね」と同じ説明を始めてしまうことです。
参考)❷ レスピマット® - 吸入操作ビデオ|一般社団法人日本喘息…
しかし、動画公開元でもレスピマットとハンディヘラーは別の手順として分けて扱われています。
つまり製剤一致が原則です。
まずラベルと器具形状を確認し、説明前に動画の種類をそろえるだけで、無駄な再説明の時間をかなり減らせます。
参考:レスピマットの公式系・公的な手順確認に使えるページです。前準備、注意点、動画導線がまとまっています。
参考)https://pro.boehringer-ingelheim.com/jp/product/spiriva/how-to-inhale-spiriva-respimat-video
レスピマット/スピリーバ、スピオルト|<吸入器別>正しい吸入…
レスピマットで重要なのは、「回す→開ける→吸う」の流れを患者の手で再現できるかです。
参考)レスピマット/スピリーバ、スピオルト|<吸入器別>正しい吸入…
順番がすべてです。
稲沢厚生病院の指導箋では、キャップを閉じた状態で本体を上向きに持ち、透明ケースを180度回転、キャップを開け、息を吐き、ゆっくり吸いながら噴霧ボタンを押し、約5秒息止めする流れが示されています。
結論は同調確認です。
とくに見落としやすいのが、180度より多く回さない点と、カートリッジを入れる前に回転させない点です。
ここが盲点です。
ERCAの解説では、誤って回転させた場合は一度噴射ボタンを押す必要があるとされており、回しすぎや空回しは薬剤ロスや患者の混乱につながります。
動画で手首の動きまで見せる価値がある理由はここにあります。
さらに、吸入時は「速く」ではなく「ゆっくり」です。
参考)スピリーバレスピマット( Spiriva Respimat…
ゆっくりが基本です。
噴霧は約1.5秒とされ、ミストに合わせてゆっくり深く吸う必要があるため、ドライパウダー製剤の癖で勢いよく吸わせると手技が崩れます。
このリスクを避けるなら、指導時は説明だけで終えず、動画視聴後に患者本人へ1回実演してもらう運用にすると確認が一度で済みやすいです。
参考:製薬企業側の患者指導用動画ページです。院内指導の補助資料として使いやすい導線があります。
参考)https://pro.boehringer-ingelheim.com/jp/product/spiriva/respimat-correct-inhalation-method-video
https://pro.boehringer-ingelheim.com/jp/product/spiriva/how-to-inhale-spiriva-respimat-video
ハンディヘラー型のスピリーバは、カプセルを飲む薬ではなく、器具内に入れて吸入する薬です。
参考)簡単!スピリーバ吸入用カプセルの吸入方法【公式 やまぐち呼吸…
ここは必須です。
動画では、キャップを開け、マウスピースを開き、中央の穴にカプセルを入れ、緑のボタンを1回強く押して穴を開け、ゆっくり深く吸う手順が確認できます。
つまり穿孔後吸入です。
しかも1回で終わりではありません。
意外ですね。
公開動画では、カプセル内の薬を完全に吸入するため、もう一度同じ手順を繰り返すよう案内されています。
2回吸入が条件です。
この点を省くと、薬が残ったまま患者が終了し、効いていないと誤解されやすくなります。
痛いですね。
吸入時にカプセルの震える音が聞こえることが目安になるという説明もあり、音の有無を患者確認の質問に入れるだけで、手技評価がぐっと具体的になります。
外来で時間が限られる場面なら、「音がしたか」を最後に1回確認するだけでも再現性が上がります。
動画は流れの理解には強い一方、例外条件の記憶には弱いです。
そこに注意すれば大丈夫です。
たとえばレスピマットは初回の空うちが4回、1週間以上使っていない場合は空うち1回、カートリッジ挿入後3カ月以上たった薬剤は使用しないと明記されています。
数字で覚えるべき部分です。
ここは医療従事者でも抜けやすいところです。
どういうことでしょうか?
日々の指導では「毎日の吸い方」へ意識が寄りやすく、保管期限や未使用期間後の再開手順まで口頭で網羅しにくいからです。
しかし、この抜けは再受診や問い合わせ対応の時間増加に直結します。
ERCAでは、使用間隔が空いたときは下に向けて試し噴射して噴霧を確認するよう案内しています。
確認が原則です。
また、病院の指導箋では少なくとも週1回はマウスピースと内側の金属部分を拭くこと、高温多湿を避けて室温保管することも示されています。
このリスク対策としては、院内配布物に「初回4回・1週1回・3カ月」の3つだけを大きく書いたメモ欄を作り、説明後に患者へその場で丸を付けてもらう方法が実務的です。
検索上位の動画は患者向けが中心ですが、医療従事者にとっての本当の価値は「説明を減らすこと」ではなく「説明を標準化すること」にあります。
ここが独自視点です。
同じ3分前後の動画でも、先に視聴してもらうだけで、患者は器具の動きと完成形を一度見た状態で実技に入れます。
つまり再説明が減るんですね。
たとえば、初回指導を「動画1回視聴→本人実演→最後に3項目だけ確認」に固定すると、確認事項がぶれにくくなります。
3項目で十分です。
レスピマットなら「180度回転」「ゆっくり吸入」「1日1回2吸入」、ハンディヘラーなら「カプセルは吸入用」「ボタン1回」「2回吸入」のように絞ると、患者も覚えやすく、スタッフ間の説明差も小さくできます。
あなたが指導担当を複数人で回す職場なら、動画URLを電子カルテの定型文や薬剤指導テンプレートに組み込むだけでも、説明品質のむらをかなり抑えられます。
参考:日本喘息学会の吸入操作ビデオ一覧です。レスピマットの前準備あり版と毎日の吸入方法のみ版を使い分けやすい構成です。
❷ レスピマット® - 吸入操作ビデオ|一般社団法人日本喘息…
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