
リドカイン静注は、心室性不整脈や急性心筋梗塞時の心室性不整脈などで用いられ、通常は成人1回50〜100mgを1〜2分で緩徐に静脈内投与します。効果が不十分なら5分後に同量を追加し、持続効果を期待する場合は10〜20分間隔で追加されますが、1時間内の基準最高投与量は300mgです。
参考)リドカイン静注液2%「タカタ」の基本情報(薬効分類・副作用・…
参考)https://www2.astrazeneca.co.jp/revise/pdf/R06023.pdf
看護では、血圧、脈拍、心電図波形、意識レベル、呼吸状態をまとめて観察します。過量投与や感受性の高い患者では、中枢神経症状としてめまい、眠気、しびれ感、視覚障害、振戦、せん妄、痙攣などが出ることがあります。
参考)https://www.carenet.com/drugs/materials/pdf/112268_1214700Q1033_4_02.pdf
副作用が疑われるときは、まず投与を止め、バイタルとモニターを確認し、医師へ速やかに報告します。重い神経症状や痙攣があれば、酸素投与と必要時の人工呼吸が優先され、著明な痙攣にはジアゼパムなどが使われます。心停止に至れば直ちに心マッサージを開始します。
重症心室不整脈では、リドカインだけでなくアミオダロンやニフェカラントが選択肢になります。文献では、リドカインは長く使われてきた一方で、アミオダロン静注がリドカイン静注より有効とされた試験結果が紹介されており、実臨床では病態と施設運用で使い分けられています。
参考)https://new.jhrs.or.jp/pdf/book/shoseki_jobun04.pdf
| 薬剤 | 特徴 | 看護の着眼点 |
|---|---|---|
| リドカイン | 主に心室不整脈を抑制するIb群抗不整脈薬 | 神経症状、血圧、心電図変化を継続確認 |
| アミオダロン | 多彩な電気生理作用を持つ | 徐脈、血圧低下、QT関連変化に注意 |
| ニフェカラント | QT延長とtorsade de pointesのリスクがある | QT時間、電解質、連続モニタリングが重要 |
見落とされやすいのは、リドカインの「効き方」そのものよりも、急変時の準備が転帰に直結する点です。薬剤名の確認、シリンジ規格の確認、ルートの確保、心電図の貼り直し、除細動器の待機を同時並行で進めると、投与判断から実施までの遅れを減らせます。
重症心室不整脈におけるリドカインの位置づけや、静注薬の使い分けは、心電学系の資料にまとまっています。添付文書相当の情報では、用法用量、禁忌、相互作用、副作用、過量投与時の対応が確認できます。
参考になる内容として、まずは薬理と投与法の整理が役立ちます。
重症心室不整脈でのリドカインの位置づけと静注薬の使い分け
添付文書ベースで安全性を確認する部分は、こちらが有用です。
リドカイン注射液の用法用量と注意事項
急変対応の実務では、投与量と副作用の確認が要点です。
リドカイン静注液の基本情報と副作用