先発品と後発品は「同じ成分なら何でも同じ」とは言い切れません。

リボスチン点眼液0.025%(参天製薬・日本新薬)は、有効成分レボカバスチン塩酸塩を1mLあたり0.27mg(レボカバスチンとして0.25mg)含有する懸濁性点眼剤です。 薬効分類は「H1ブロッカー点眼剤(871319)」に分類され、強力なヒスタミンH1受容体拮抗作用によりアレルギー性結膜炎の症状を緩和します。
参考)https://medical.itp.ne.jp/kusuri/shohou-20120000003228/
レボカバスチンは第2世代抗ヒスタミン薬であり、眼局所に投与することで全身性副作用を抑えながら即効性の抗アレルギー効果を発揮します。つまり局所投与が基本です。
参考)レボカバスチン点眼液0.025%「JG」の基本情報・添付文書…
用法・用量は1回1~2滴を1日4回(朝・昼・夕方・就寝前)の点眼です。 適応はアレルギー性結膜炎のみであり、花粉症に起因する季節性から通年性まで対応できます。YJコードは1319746Q1029(先発品)です。
参考)リボスチン点眼液0.025%の基本情報・添付文書情報 - デ…
| 項目 | 先発品(リボスチン) | 後発品代表例(JG) |
|---|---|---|
| 販売名 | リボスチン点眼液0.025% | レボカバスチン点眼液0.025%「JG」 |
| 製造販売元 | 参天製薬/日本新薬 | 日本ジェネリック株式会社 |
| 薬価(/mL) | 73.5円 | 46.3円(最安41.8円) |
| 規制区分 | 処方箋医薬品 | 処方箋医薬品 |
| YJコード | 1319746Q1029 | 1319746Q1126 |
参考:参天製薬リボスチン点眼液の添付文書情報(データインデックス)
リボスチン点眼液0.025%の基本情報・添付文書情報 - デ…
先発品リボスチンの薬価は1mLあたり73.5円です。 後発品(JG)は46.3円/mLで、差額は約27.2円/mL。1本5mL換算では約136円の差が生じます。
参考)https://medical.nihon-generic.co.jp/uploadfiles/medicine/LEVCB_HIKAKU.doc
沢井製薬の後発品に至っては41.8円/mLと先発品比で約43%も低い薬価が設定されています。 これは月に2本消費する患者(年24本)で計算すると、1年間に約3,744円の薬剤費差が出る計算です。入院患者や外来での長期処方を想定すると、医療機関全体のコストに相応のインパクトがあります。これは使えそうです。
一方で後発品への変更推進にあたっては、各後発品の安定供給状況を常に確認する必要があります。 後発品のなかには販売中止や経過措置期限を設定しているものも複数存在し、処方設計が突然変更を余儀なくされるリスクがあります。後発品は必ずしも安定供給とは限りません。
参考)レボカバスチン塩酸塩点眼液0.025%「わかもと」|医療関係…
後発品の採用を検討する薬局・病院では、採用リストの定期的な見直しが欠かせません。 供給不安が続く現状では「先発品を基本処方として維持しておく」という判断も十分に合理性があります。それが原則です。
参考)レボカバスチン点眼液0.025%「JG」 【販売中止品】 |…
リボスチン(先発品)および多くの後発品には、防腐剤としてベンザルコニウム塩化物が含まれています。 ベンザルコニウム塩化物は含水性ソフトコンタクトレンズに吸着・蓄積し、角膜障害を引き起こすリスクがあるため、装用中の点眼は避けることとされています。
参考)https://med.skk-net.com/supplies/generic/products/item/LEV_2304.doc
花粉症シーズンはコンタクトレンズ着用患者が抗アレルギー点眼薬を希望するケースが多くなります。 その際に「処方したけれどコンタクト対応かどうか確認していなかった」という見落としが、患者トラブルにつながりやすい典型的な場面です。厳しいところですね。
参考)ソフトコンタクトの上から点眼可能な抗アレルギー点眼薬【ファー…
正しい指導のフローを確認しておくことが重要です。 具体的には、点眼前にコンタクトを外し、5分以上間隔を空けてから再装用することを患者に伝えるのが基本です。コンタクト患者には外すことが条件です。
コンタクト着用患者に対しては処方段階での確認と、薬局でのダブルチェックが安全管理の要です。
参考:ソフトコンタクト装用時に点眼可能な抗アレルギー点眼薬の解説(ファーマシスタ)
ソフトコンタクトの上から点眼可能な抗アレルギー点眼薬【ファー…
リボスチン点眼液は懸濁性(サスペンション)製剤です。 これは有効成分レボカバスチンが水に難溶であるために採用された剤形で、使用前に十分振り混ぜることが必要です。後発品(三和化学など)でも同様に「振り混ぜるとき白濁する無菌懸濁性点眼剤」と記載されています。
懸濁剤は振り混ぜ不足により主薬が均一に分散しないため、点眼するたびに有効成分の量がばらつく可能性があります。意外ですね。特に患者が複数回にわたって使用する場合、最初の数滴と最後の数滴で有効成分の濃度が大きく変わるリスクがあります。これが懸濁剤の本質的なリスクです。
患者指導の際には「白く濁るまで振り混ぜてから点眼する」という一言が必須です。 医師の説明だけでなく、薬局での服薬指導でも毎回確認することが薬剤効果の均一性を守ります。振り混ぜ指導が鍵です。
懸濁性製剤であることはパッケージや添付文書に記載されていますが、患者が自発的に気づくケースは少ないのが実態です。 医療従事者が積極的に声がけする習慣が、治療成績の維持に直結します。
重大な副作用として、ショック・アナフィラキシー(呼吸困難・顔面浮腫など)が報告されています。 抗ヒスタミン薬全般に共通のリスクですが、「点眼薬だから全身副作用のリスクは低い」と過信するのは危険です。点眼でもアナフィラキシーは起こります。
禁忌は本剤成分に対するアレルギー既往歴のある患者です。 また、妊婦への投与は「有益と判断された場合のみ」とされており、低出生体重児・新生児・乳児・幼児での安全性は確立されていません。 これらの特殊患者群への処方時は慎重な判断が求められます。特殊患者群は要注意です。
症状が1週間程度の点眼で改善しない場合、または充血・目やに・痛みが発生・増悪した場合には点眼を中止し眼科医の受診を促すことが適切な対応です。 処方期間の設定と経過観察のスケジュールをあらかじめ患者に伝えておくことで、受診遅れによる重症化を防ぎます。1週間が判断の目安です。
参考)https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000342035.pdf
PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)の医薬品情報では、後発品を含む添付文書の最新情報を随時確認できます。 改訂が行われた場合は速やかに院内の情報共有フローを動かすことが、医療安全の確保につながります。
参考:PMDA医療用医薬品情報(レボカバスチン点眼液0.025%「JG」)
PMDA 医療用医薬品情報 医療関係者向け
参考:KEGG Medicus リボスチン(参天製薬)詳細情報
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00047401
| 規格 | 薬価(目安) | 主な用途 |
|---|---|---|
| ユーロジン散1%(1g) | 37.4円/g | 嚥下困難な患者・高齢者 |
| ユーロジン1mg錠(1錠) | 5.90〜6.1円/錠 | 不眠症・軽度な麻酔前投薬 |
| ユーロジン2mg錠(1錠) | 8.4円/錠 | 中等度不眠症・麻酔前投薬 |