
潰瘍性大腸炎で最初に気づかれやすいのは、血便と粘血便です。難病情報センターでは、持続性または反復性の粘血・血便が診断の重要な手がかりとされており、軽症でも血便が主症状になることがあります。
初期は出血量が少なくても、同じ症状が繰り返すかどうかが重要です。単発の出血ではなく、排便のたびに続く、あるいは数日から数週間の間に反復する場合は、炎症性腸疾患を疑う導線になります。
初期症状として多いのが、下痢や軟便です。日本消化器病学会のガイドラインでは、持続性の血性下痢や頻回の便意が診断の出発点として示されており、単なる軟便ではなく「続くこと」が大切です。
下痢が軽い段階では、疲労やストレスの影響と勘違いされやすいです。だが、便回数の増加が固定化してくると、潰瘍性大腸炎の可能性が上がります。下痢と血便が同時にあるなら、より強く疑うべきです。
腹痛は典型例では下腹部の違和感として始まり、排便前後に増減することがあります。難病情報センターでは腹痛、発熱、食欲不振、体重減少、貧血などが随伴しうるとされ、症状が進むほど全身化しやすくなります。
少し意外ですが、直腸炎型では便秘のように見えることがあります。炎症部位が直腸に限局すると便が通りにくくなり、下痢だけでなく便秘や残便感として現れることがあるため、見た目の印象だけで除外しないことが大切です。
初期でも、微熱、倦怠感、食欲低下、めまいなどの全身症状が出ることがあります。難病情報センターでは、重症化すると貧血や体重減少が加わるとされており、単なる腸症状から全身症状へ移る過程が見逃しやすいポイントです。
症状が腸だけにとどまらないときは、炎症が一定以上続いている可能性があります。特に血便と倦怠感が同時にある場合は、出血や炎症による消耗を考え、早めの評価が必要です。
受診の目安は、血便や下痢が1〜2週間続く、排便回数が増える、便に粘液が混じる、体重減少や貧血がある場合です。難病情報センターの診断基準では、内視鏡所見と生検を組み合わせ、感染性腸炎などを除外して確定診断に進みます。
鑑別で特に重要なのは感染性腸炎です。ガイドラインでは、便培養や寄生虫学的検査、内視鏡検査を含む評価が示されており、安易な胃腸炎扱いは避けるべきです。
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