実はあなたの処方棚、回収対象ロットが混在してます。

対象は「フルナーゼ点鼻液50μg 28噴霧用」および「56噴霧用」で、統一商品コードも明記された正式な文書として医療機関・薬局へ配布されています。
参考)https://www.gifu-upharm.jp/di/mguide/salesupply/2g/ss2690562506.pdf
理由については「諸般の事情により」とだけ記載され、詳細な原因は明言されていません。
つまり公式文書だけでは全体像がつかめないということですね。
実際には後述する品質面の問題も背景にあると考えられます。
販売中止の正式案内文書(代替品一覧・在庫消尽時期を含む)はこちら
多くの人は「販売中止=単なる経営判断」と考えがちです。
しかし2025年11月25日、GSKは「フルナーゼ点鼻液50μg28噴霧用」と「小児用フルナーゼ点鼻液25μg56噴霧用」について、安定性モニタリングで含量が承認規格を満たさないことを確認し、クラスⅡの自主回収を発表しています。
参考)「フルナーゼ点鼻液50μg28噴霧用」、「小児用フルナーゼ点…
これは薄い霧のような点鼻液が、想定していた量の薬効成分を含んでいなかったということです。
重篤な健康被害の可能性は低いとされていますが、品質面の問題があったのは事実です。
意外ですね。
一方で「フルナーゼ点鼻液50μg56噴霧用」は同様の事象が確認されたロットがなく、回収対象外となっています。
同じ製品名でも包装形態によって扱いが違う点は、在庫確認の際に見落としやすいポイントです。
処方棚のロット番号をリスト化して管理する在庫管理アプリを使うと、こうした確認漏れを防ぎやすくなります。
代替品として最初に挙がるのは「フルチカゾンフランカルボン酸エステル点鼻液27.5μg『武田テバ』」の56噴霧用・120噴霧用です。
参考)https://www.nichiiko.co.jp/medicine/file/59320/information/FG111151-01.pdf
ただし有効成分自体はフルナーゼ(フルチカゾンプロピオン酸エステル)と異なるため、単純な後発品としての切り替えではありません。
成分が違えば作用時間や適応の細かな違いが出る可能性もあります。
用量調整には注意が必要です。
処方切り替えの際は、添付文書を確認するだけで問題ありません。
必要に応じて院内の薬剤部に問い合わせるフローを作っておくと、切り替え時の混乱を減らせます。
経過措置満了日は2026年3月末日と案内されています。
これは在庫がある薬局・医療機関でも、この期日を過ぎると同製品の取り扱いができなくなるという意味です。
期限を過ぎてからの発見では対応が後手に回ります。
期限管理は在庫システムでのアラート設定が効果的です。
在庫消尽時期については流通状況により前後する場合があるため、定期的な確認が欠かせません。
フルナーゼ点鼻液は花粉症やアレルギー性鼻炎の治療薬として長年使われてきた実績があり、患者からの信頼度も高い薬です。
参考)【2026年版】花粉症のフルナーゼは市販で買える?効果が出る…
そのため「いつもの薬がない」と不安を感じる患者も少なくありません。
説明の際は、販売中止の理由が単なる製造上の事情であり、同等の効果を持つ代替薬が存在することを伝えるのが基本です。
成分名が変わることだけ触れておけば十分です。
市販薬としてのフルナーゼは2019年から購入可能になっていますが、市販版は使用期間や対象者に制限があるため、処方薬とは案内内容を分ける必要があります。
患者向け説明資材を用意しておくと、窓口対応の時間短縮にもつながります。
【指定第2類医薬品】ブテナロックVαクリーム 18g