テリルジーはビランテロール、ウメクリジニウム、フルチカゾンフランカルボン酸エステルの3成分配合剤です。添付文書では動悸は0.5%以上の頻度で発現する副作用として記載されています。
これはβ2刺激薬であるビランテロールが心臓のβ受容体にも作用し、交感神経系を刺激することで起こります。臨床試験データでは頻脈や動悸の訴えが一定数報告されており、患者への問診時に確認すべき項目です。
参考)テリルジー200エリプタ30吸入用の基本情報(薬効分類・副作…
つまり動悸は既知の副作用の一つということですね。
実際に患者から「安静時脈拍80〜90が、軽い動作だけで130〜140まで上昇する」といった訴えが寄せられるケースもあります。これは単なる不安症状ではなく、薬剤性の頻脈である可能性を考慮する必要があります。
参考)テリルジー200の副作用について - 気管支の病気・症状 -…
添付文書には、頻度不明ながら重大な副作用として心房細動が明記されています。単純な動悸と心房細動を臨床現場で区別することは非常に重要です。
心房細動、期外収縮、心不全などの既往がある患者には慎重投与とされています。既往歴の確認が原則です。
姉妹製剤であるアノーロエリプタの臨床試験でも副作用が7.5%に認められ、重大な副作用として心房細動が報告されています。過度な使用や不整脈のリスクについて、患者指導時に十分説明することが求められます。
参考)アノーロエリプタ:2番目のLAMA/LABA配合COPD治療…
動悸が数分で自然に治まるか、脈の不整を伴うかで対応を分けるのが基本です。心電図検査やホルター心電図での鑑別が有効な選択肢になります。
長期管理薬であるテリルジーは1日1回の吸入を継続するため、定期的なフォローアップが欠かせません。
初回処方時だけでなく、吸入開始後1〜2週間の時点で症状変化を確認する体制が望ましいです。特に高齢者や心疾患既往のある患者では、家庭での脈拍記録を勧めるのも一つの方法です。
自己測定なら数値の変化に早く気づけます。
家庭用のパルスオキシメーターや血圧計に脈拍表示機能が付いた製品を使えば、患者自身が日々の変化を記録できます。異常値が続く場合に受診を促す仕組みを、あらかじめ説明しておくと安心です。
閉塞隅角緑内障、前立腺肥大による排尿障害がある患者は禁忌に該当します。抗コリン作用を持つウメクリジニウムが関係するためです。
心房細動や期外収縮の既往がある患者は慎重投与の対象です。処方前の問診で必ず確認すべき項目ということですね。
| 患者背景 | 対応区分 |
|---|---|
| 閉塞隅角緑内障 | 禁忌 |
| 前立腺肥大による排尿障害 | 禁忌 |
| 心房細動・期外収縮の既往 | 慎重投与 |
| 心不全の既往 | 慎重投与 |
問診票にこれらの項目を組み込んでおくことで、処方前のリスク評価を漏れなく行えます。
患者向け説明では「動悸を感じたら安静にして様子を見る」という基本姿勢を伝えつつ、どのタイミングで受診が必要かを具体的に示すことが大切です。
安静時でも脈が100を超えて持続する、めまいや意識が遠のく感覚を伴う場合は、放置せず速やかな受診が必要です。これは救急対応が必要になることもあります。
早めの相談が原則です。
「くすりのしおり」など製薬企業が作成した患者向け資料を活用すると、口頭説明を補完しやすくなります。
テリルジー200エリプタ30吸入用の患者向け説明資料(くすりのしおり)
テリルジーの医薬品インタビューフォーム(詳細な副作用データ)
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