あなたが処方するステーブラ、実はウリトスと同一の薬なんです。

ステーブラの一般名はイミダフェナシンです。過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿、切迫性尿失禁の治療に使われる薬剤です。
参考)https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/guide/ph/180188_2590013F1035_1_00G.pdf
後発品の商品名は「イミダフェナシン錠0.1mg」のように成分名がそのまま製品名になっているケースがほとんどです。
参考)ステーブラ錠0.1mgの先発品・後発品(ジェネリック) - …
つまり成分名を見れば、それがステーブラの後発品だと分かるということですね。
先発品のステーブラは小野薬品工業が販売していますが、実は同じ薬がウリトスという名称でも杏林製薬から販売されています。
これは「オーソライズドジェネリック(AG)」とは異なり、承認当初から2社が共同で先発品として売っている珍しいパターンです。
意外ですね。
医療従事者の間でも、この1物2名称の事実を知らないまま処方している人は少なくありません。
患者さんから「前の病院ではウリトスだった」と言われて戸惑うケースもあるようです。
この背景を知っておくと、患者説明の際にスムーズに対応できます。
薬価だけで見ると、先発品と後発品の差はかなり大きいです。
具体的には、ステーブラ錠0.1mgが47.1円/錠に対し、イミダフェナシン錠のジェネリックは16.3円/錠となっています。
これはおおよそ3分の1程度の価格ということですね。
1日2回、1回1錠の標準用量で計算すると、1ヶ月(30日)で先発品なら約2,826円、後発品なら約978円という計算になります。
差額は約1,848円で、はがき2枚分の重さほどの違いに見えて実は医療費全体では無視できない額になります。
長期処方が前提となる過活動膀胱治療では、この差が患者さんの継続服薬率にも影響しやすい点です。
後発品への切り替えを検討する際は、薬価改定情報が定期的に更新されるため、最新の薬価をその都度確認することが大切です。
厚生労働省が公開する薬価基準収載品目リストを定期的にチェックするアプリやサイトのブックマークを1つ作っておくと確認が楽になります。
ステーブラには通常錠とOD錠(口腔内崩壊錠)の2種類があります。
OD錠は水なしで舌の上で溶かして服用できるタイプです。
高齢者や嚥下機能が低下した患者さんに向いている剤形ですね。
後発品にも同様にOD錠タイプが存在し、沢井製薬などから「イミダフェナシンOD錠0.1mg」として販売されています。
参考)https://med.sawai.co.jp/preview.php?prodid=4682&prodname=%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%80%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%B3%E9%8C%A00.1mg%E3%80%8C%E3%82%B5%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%80%8Dprodname=%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%80%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%B3%E9%8C%A00.1mg%E3%80%8C%E3%82%B5%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%80%8D" target="_blank" rel="noopener">イミダフェナシン錠0.1mg「サワイ」(ウリトス錠0.1mg…
ただし、すべての後発品メーカーがOD錠を揃えているわけではない点に注意が必要です。
△△の場合はどうなるんでしょう?
OD錠指定で処方していたのに、薬局に該当する後発品の在庫がなく、結局先発品のまま調剤されるケースも実際にあります。
処方時にOD錠か通常錠かを明記し、後発品変更不可の指示が必要かどうかを事前に判断しておくと、こうした行き違いを防ぎやすくなります。
イミダフェナシンは肝臓や腎臓の機能によって用量調整が必要な薬剤です。
中等度以上の肝障害がある患者さんや、重度の腎障害がある患者さんは、通常量ではなく1回0.1mgを1日2回投与に制限されます。
先発品でも後発品でも、この用量調整のルールは変わりません。
つまり成分が同じ以上、注意点も共通ということですね。
ジェネリックだからといって安全性のプロファイルが変わるわけではない点は、患者さんへの説明時にも伝えやすい部分です。
一方で、添加物が製薬会社ごとに異なるため、アレルギー体質の患者さんでは念のため添付文書の添加物欄を確認しておくと安心です。
ここまで成分や薬価の話をしてきましたが、実務上は在庫リスクという別の問題があります。
近年、後発品メーカーの供給停止や限定出荷が相次いでいるのはご存じの通りです。
イミダフェナシンのジェネリックも例外ではなく、メーカーによって出荷調整がかかる時期があります。
これは知らないと損する情報ですね。
処方箋に「ジェネリック変更可」とだけ記載していても、薬局側で在庫が確保できず、結局先発品のステーブラで調剤されることがあります。
その場合、患者さんの窓口負担が想定より増えてしまい、クレームにつながることも珍しくありません。
こうした事態を避けるには、事前に近隣薬局の在庫状況を把握しておくことが有効です。
日本ジェネリック製薬協会が公開する供給状況の一覧を確認する習慣を1つ持っておくと、処方時の判断材料になります。
日本ジェネリック製薬協会公式サイトでは、後発品の供給状況や安定確保に関する最新情報がまとめられています。
最後に、実務で確認すべきポイントを整理します。
成分・効能はステーブラも後発品も同じイミダフェナシンが基本です。
薬価は先発品の3分の1程度まで下がる点が大きなメリットです。
剤形(OD錠か通常錠か)の在庫確認だけは忘れずに行うことが条件です。
肝腎機能に応じた用量調整は、先発品・後発品問わず必須です。
これだけ覚えておけばOKです。
PMDAの患者向け医薬品ガイドでは、ステーブラの用法用量や副作用症状が分かりやすくまとめられています。
【第3類医薬品】チョコラBBプラス 180錠