あなた、8吸入超えで救急判断です。

医療従事者向けの記事で最初に分けるべきなのは、シムビコートを発作時に使える患者と、使えない患者を混同しないことです。PMDAの患者向医薬品ガイドでは、喘息患者は「定期吸入のみで発作時は別薬を使う患者」と「定期吸入に加えて発作時にも追加吸入する患者」に分かれると整理されています。 ここが基本です。
参考)https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/guide/ph/670227_2290801G1029_1_00G.pdf
つまり、シムビコートは喘息患者なら誰でも発作時にそのまま使える、という説明は不正確です。定期吸入のみの患者では「喘息の発作を速やかに鎮めるための使用はできません」とされ、別に処方された発作止めの薬を使うか、ただちに受診する必要があります。 つまり適応外運用に注意です。
一方で、定期吸入に加えて追加吸入する患者では、発作発現時にこの薬を追加吸入するか、ただちに受診するとされています。しかも原則として他の発作止め薬を使わないでくださいと書かれており、SABAの自己追加を当然視する説明はズレやすい点です。 意外ですね。
この違いを最初に明示すると、患者説明の混乱をかなり減らせます。特に外来で「いつもの吸入薬」と「発作止め」の役割が頭の中で分離している患者ほど、SMART運用時の説明が抜けやすいからです。説明資材は薬効分類ではなく、患者ごとの運用区分で作るのが安全です。
この部分の根拠が最もまとまっているのは患者向医薬品ガイドです。発作時に別薬を使う患者と、シムビコートを追加吸入する患者の違いがそのまま読めます。
PMDA 患者向医薬品ガイド(発作時の使い分けと受診目安)
発作時追加吸入の実務で最も事故になりやすいのは、回数の伝え方です。再審査報告書では、維持療法として1回1吸入または2吸入を1日2回投与している患者は、発作発現時に1吸入し、数分経過しても持続する場合にさらに1吸入、必要に応じて繰り返すが、1回の発作発現につき最大6吸入までとされています。 回数管理が条件です。
参考)医療用医薬品 : シムビコート (シムビコートタービュヘイラ…
さらに、維持療法と頓用吸入を合計した1日の最高量は通常8吸入までで、一時的に1日合計12吸入まで増量可能です。 ただしPMDAの患者向医薬品ガイドでは、医師の指示がある場合に一時的に合計12吸入まで可能だが、1日8吸入を超える場合は受診して下さいと明記されています。 ここを飛ばすと危険です。
この「8吸入までは管理域、8吸入超えは受診判断」という線引きは、患者の自己判断暴走を止める言い回しとして非常に使いやすいです。例えば朝夕の定期で計4吸入している患者なら、残る追加吸入は通常4吸入分とイメージでき、手元の吸入回数と受診目安を結びつけやすくなります。 結論は上限共有です。
参考)シムビコート 発作時に追加して吸入とは?|イラストでわかるス…
検索上位記事では「発作時に追加で吸える」説明は多い一方、1回発作で最大6吸入、通常1日8吸入、8吸入超は受診という3段階を一続きで説明していないものが少なくありません。医療従事者向け記事では、この3つをワンセットで示すだけで差別化になります。数字があるので記憶にも残りやすいです。
追加吸入回数の根拠をそのまま確認したい場合は、再審査報告書が有用です。承認された用法・用量が数字で整理されています。
PMDA 再審査報告書(1回発作6吸入、通常1日8吸入、一時12吸入)
発作時対応を語るときも、薬理だけでは不十分です。タービュヘイラーはDPIなので、手技不良があると「追加吸入したのに効かない」と見える場面が起きますが、実際には薬剤が十分入っていないことがあります。 手技が基本です。
参考)https://toneyama.hosp.go.jp/patient/department/pharmacy/pdf/check/check_16.pdf
吸入指導チェック表では、初回準備でシムビコートは3回の空回し、薬のセットは吸入器を垂直にして右に止まるまで回し、次に左にカチッと音がするまで回すとされています。 また、息吐きの際に吸入口へ息を吹きかけないこと、速く深く吸い込むこと、できるだけ長く5秒程度息止めすること、吸入後にうがいをすることも整理されています。 ここを省くと再現性が落ちます。
特に発作時は患者が焦っているので、吸入口に息を吹きかける、垂直保持が崩れる、粉を感じないので吸えていないと思い込む、といったミスが起こりやすいです。トレーナーの音が鳴り、正しく操作できていれば薬剤は吸入できているという説明は、不要な追加吸入を防ぐ意味でも有用です。 つまり手技確認です。
また、口腔内カンジダ症や嗄声予防のため、吸入後のうがいは患者向ガイドでも求められています。 長期使用の特定使用成績調査では、口腔カンジダ症0.4%、発声障害1.8%が報告されており、「少量だからうがい不要」と流す説明は避けたいところです。 副作用予防にも直結します。
吸入手順の実地指導に使いやすいのは、病院薬剤部のチェック表です。指導ポイントが短く並んでいて、現場向きです。
刀根山病院 薬剤部の吸入指導チェック表(垂直保持、3回空回し、5秒息止め)
発作時に追加吸入できる薬だとしても、「吸えるから様子見」で終わらせない視点が必要です。患者向医薬品ガイドでは、1日8吸入を超える場合は受診、また発作止めの薬の回数や量が増えてきた場合や症状が抑えられない場合は、できるだけ早く受診とされています。 受診判断が原則です。
過量使用時の注意も軽く扱えません。患者向医薬品ガイドには、不整脈、頻脈、動悸があらわれ、場合により心停止にいたることもあると記載されています。 厳しいところですね。
再審査報告書の頓用吸入追加の使用成績調査では、副作用発現割合は2.5%で、主なものは動悸0.4%、振戦0.3%、発声障害0.5%、筋痙縮0.1%でした。 長期の高用量使用では、1日最高8吸入症例726例で副作用発現割合13.5%、動悸2.0%、振戦0.9%、発声障害1.8%などが示されています。 吸入回数が増える患者ほど説明の質が問われます。
医療従事者向けの記事では、ここを単なる副作用羅列で終わらせず、「受診の遅れを防ぐ数字」として置くと読まれやすくなります。発作時追加吸入が認められている患者ほど、受診のハードルを下げる一文を処方時にセットするべきです。例えば「今日8吸入を超えそうなら、その時点で連絡」が実務的です。
検索上位の記事は患者向けの使い方解説が中心で、医療従事者が知りたい「どこで説明ミスが起きるか」という視点は薄めです。 そこで独自視点として重要なのが、シムビコートを“薬”ではなく“ルールの束”として教えることです。これは使えそうです。
具体的には、患者説明を「誰が使えるか」「発作時は何吸入か」「今日は何吸入までか」「超えたらどうするか」の4行に固定すると、説明の抜け漏れが減ります。シムビコートは成分理解より運用理解のほうが再現性に効きやすく、特にSMART運用ではこの傾向が強いです。 つまり運用教育です。
もう一つ大事なのは、患者の常識をひっくり返す伝え方です。「発作時に吸える薬だから受診が遅れてよい」ではなく、「8吸入を超えたら、その便利さはもう受診サインに変わる」と説明すると、数字と行動が結びつきます。 あなたが吸入指導のひな型を作るなら、吸入回数を手帳やスマホに記録する1動作だけを勧める構成が実務向きです。回数超過リスクの対策として、受診判断を見える化する狙いで、服薬記録アプリや簡単な紙メモを使う形なら自然です。
最後に、医療従事者向けの記事では「発作時に使える」便利さだけでなく、「全員に使えるわけではない」「原則として他の発作止めを使わない患者群がいる」「8吸入超は受診」という3点を前面に出すと、一般向け記事との差が出ます。 ここだけ覚えておけばOKです。
あなたが動画を見せるだけだと吸入失敗が続くことがあります。
参考)ディスカス/アドエア、フルタイド、セレベント|<吸入器別>正…
アドエアの「使い方 動画」を探すとき、最初に分けるべきなのはディスカスかエアゾールかです。アドエアには少なくともこの2種類のデバイスがあり、吸入の動作がかなり違います。器具を取り違えると、動画を最後まで見ても手技確認としては役に立ちにくいです。つまり器具の見分けが先です。
参考)喘息治療薬「アドエア」の特徴と使用時の注意点 - 東京御嶽山…
ディスカスは、カバーを開けて1回分がセットされ、レバーを「カチッ」と音がするまで押し、水平に保って勢いよく深く吸う流れが基本です。環境再生保全機構の解説では、吸入後は3~5秒を目安に無理のない範囲で息を止める点まで明示されています。ここが抜けると、薬剤が十分に肺にとどまらない説明になりやすいです。吸入後の息止めが基本です。
参考)アドエアディスカス(Adoair)の吸入方法【公式 やまぐち…
一方のエアゾールは、よく振ってから、吸気に合わせてボンベを1回押す同調が必要です。さらに、初回はカウンターが「124」表示で、4回空噴霧して「120」にしてから使用すること、1週間以上使わなかった場合は2回空噴霧してから使うことが説明書に書かれています。これは患者向け動画でも飛ばされやすい部分です。空噴霧は必須です。
参考)https://www.kusurigsk.jp/howto/adoair_air.pdf?i=aaa
使い方動画を紹介する場面では、冒頭で「丸い器具ならディスカス、スプレー型ならエアゾール」と1回で言い切るだけで、患者の迷いが減ります。器具の見分けを先に済ませると、説明時間のロスも減ります。外来の数分は大きいです。
参考)エアゾールの使い方|動画ライブラリー|医療関係者向け情報 G…
使い方の全体像を確認したい場合の参考です。ディスカスの手順と注意点が整理されています。
検索上位の動画や解説を見ても、実際に吸入指導で差が出るのは「どこで失敗しやすいか」を先回りできるかどうかです。ディスカスでは、開けたあとに傾けたり下向きにしたりすると、セット済みの薬剤がこぼれるおそれがあります。動画では一瞬でも、現場ではここで失敗します。結論は水平保持です。
参考)成人編吸入動画 ディスカス【手順編】 - YouTube
もう1つ大事なのが、吸入口に息を吹き込まないことです。成人向け吸入動画では、吸入前に十分に息を吐く一方で、吸入器に息がかからないよう注意するよう示されています。深く吐こうとして器具に向かって息を出す人は少なくありません。ここは問題になりやすいですね。
エアゾールでは、吸入口を口より約4cm離して吸入する方法と、唇で軽くくわえて吸入する方法の両方が説明書に示されています。つまり、くわえる方法しかないと思い込んでいると、患者の実行しやすさを狭めます。手技が安定しない場面では、医師の指示に沿って方法を選ぶ整理が有効です。方法選択が条件です。
吸入後のうがいも、単なるお決まりではありません。ディスカス動画では口の中3回、のどの奥まで3回のうがいが案内され、エアゾール説明書でも「必ずうがい」と明記されています。吸入ステロイド成分を含むため、口腔内違和感や嗄声、口腔カンジダ予防の観点からも、ここを省略した説明は弱いです。うがいが原則です。
「使い方動画を見たから大丈夫」と患者が感じやすいほど、医療従事者は失敗ポイントだけを短く上乗せしたほうが伝わります。リスクは手技の自己流化です。その対策として、診察室や薬局で「水平」「息を器具にかけない」「吸入後うがい」の3語だけメモで渡す方法は実務的です。これは使えそうです。
エアゾール説明書の空噴霧、保管、カウンター、うがいがまとまっています。
医療従事者向けに記事を書くなら、動画の紹介だけでなく、なぜ器具別に理解が必要かを言葉で補うと価値が上がります。ディスカスは吸う力を利用するドライパウダー製剤で、エアゾールは噴霧と吸気のタイミング合わせが要点です。だから同じ「アドエアの使い方」でも、苦手の質が違います。ここが分かれ目です。
ディスカスは、速く深い吸気ができる人には流れが作りやすい一方、操作後に傾ける、レバー操作が甘い、息止めが短いといったエラーが起こりやすいです。動画では「カチッ」という音が2回の節目になるため、患者にとっても確認しやすい利点があります。音の確認だけ覚えておけばOKです。
エアゾールは、吸うスピードが速すぎる人や、押すタイミングが早すぎる人で失敗しやすいです。さらに、落とすとカウンター数字が変動する場合があること、30℃以上で保管しないこと、週1回以上は乾いた布やティッシュで吸入口を清潔に保つことまで説明書にあります。単なる吸い方だけでなく、器具管理まで含めて初めて「使い方」です。意外ですね。
この違いを記事に入れておくと、読者は「なぜ患者によって向き不向きが出るのか」を説明しやすくなります。たとえば高齢者で同調が難しければエアゾールの説明を丁寧に、吸気流速が弱ければディスカスの評価を慎重に、という考え方につながります。器具特性の理解がメリットです。
動画ライブラリーとして、器具別に患者向け動画を確認できます。
参考)ディスカスの使い方|動画ライブラリー|医療関係者向け情報 G…
GSK Pro:ディスカスの使い方動画
動画は便利ですが、医療従事者が本当に欲しいのは「動画のどこを止めて、何を言うか」です。たとえばディスカスなら、レバー操作後に水平を保つ場面で一時停止し、「ここで傾けると1回分を無駄にしやすい」と補足すると、患者の記憶に残りやすくなります。短く止めるのがコツです。
エアゾールなら、初回4回空噴霧、1週間以上未使用なら2回空噴霧、表示が「000」になったら使用しない、という数字のある項目を先に押さえると理解が進みます。数字が入る説明は、患者が家で思い出しやすいです。4回と2回の違いに注意すれば大丈夫です。
現場では、動画視聴だけで終えるより、視聴後に1回実演してもらうほうが手技のズレを見つけやすいです。とくに「吸う前に十分吐けているか」「吸気後に3~5秒止められているか」は、見たつもりでもできていないことがあります。どういうことでしょうか?と思う患者ほど、実演で一気に理解します。
さらに、患者が自宅で迷う場面はたいてい決まっています。ディスカスでは「いつ薬がセットされたのか」、エアゾールでは「押すタイミングが合っているか」です。この再現性の低い場面に絞って声かけをすると、説明時間は短くても効果が出やすくなります。要点化が大切ですね。
場面別のリスクを減らすには、外来や薬局で同じ動画URLに加え、確認項目を1枚紙や院内メモにして渡す方法が向いています。狙いは家での自己流化を防ぐことです。候補としては、公式動画のURLと「水平・3~5秒・うがい」の3点だけを書いた簡潔な案内が現実的です。つまり再確認用です。
検索上位の記事は、どうしても「正しい手順」の説明に寄りがちです。ですが、医療従事者向けの独自視点として価値が高いのは、「動画は正解を見せるが、失敗の再現までは見せにくい」という点です。ここを言語化すると、ありきたりな吸入記事から一段抜けます。結論は観察項目です。
たとえばディスカスでは、患者が一見うまくできていても、吸入前の呼気が浅い、吸気が弱い、吸入直後にすぐ吐いてしまう、といった細かなズレが残ります。動画では数十秒で流れる部分ですが、治療効果には無視できません。見えている成功と、実際の成功は別です。痛いですね。
エアゾールでも同じです。押せたかどうかは分かっても、吸気と噴霧の同調がずれていれば肺への到達は安定しません。さらに、保管温度30℃以上を避ける、週1回以上は乾いた布で清掃する、落下でカウンター表示が変わる場合がある、といった周辺管理は動画だけでは記憶に残りにくいです。器具管理も使い方ということですね。
この視点を記事に入れると、読者は「動画を渡して終わり」にしない理由を上司や同僚にも説明しやすくなります。あなたが患者指導の質をそろえたいなら、手順動画の後に観察ポイントを3つだけ固定する運用が有効です。候補は「吸う前に吐けたか」「吸った後に3~5秒止めたか」「うがいしたか」です。3点固定なら問題ありません。
医療者でも、痰を副作用扱いすると肺炎を見逃します。
レルベア使用中に「痰が増えた」と聞くと、吸入後の違和感や気道刺激だけで片づけたくなりますが、その整理は危険です。PMDAの患者向医薬品ガイドでは、重大な副作用として肺炎が示され、主な自覚症状に「発熱、咳、痰、息切れ、息苦しい」が並んでいます。
参考)https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/guide/ph/340278_2290803G1028_1_00G.pdf
つまり痰だけで終わらない話です。レルベアの再審査報告書でも、安全性検討事項として肺炎が重要な特定されたリスクに設定されています。
参考)レルベアの効果・副作用を医師が解説【100と200の違い・併…
COPDの長期使用調査では、安全性解析対象968例のうち肺炎は重篤例10例、1.0%でした。1,000人いれば約10人です。数字としては大きく見えなくても、重篤例として拾われている点が重要です。
喘息側でも、12週間調査835例で肺炎2例0.2%、1年間調査1,171例で肺炎3例0.3%が記録されています。痰が「よくある軽い副作用」と決めつけられない根拠になります。
一方で、レルベアには吸入ステロイド由来の局所副作用もあります。患者向医薬品ガイドでは、口腔内カンジダ症やしゃがれ声の予防のため、吸入後のうがいが必要とされています。
ここは分けて考えるのが基本です。声がれ、咽頭違和感、口腔内不快感は、薬剤沈着による局所事象として説明しやすいですが、痰はそれだけでは説明しきれない場面があります。
再審査報告書では、添付文書から予測できない主な副作用として「痰貯留」が64例報告されています。未知の非重篤副作用群に含まれており、単純な定型副作用リストから外れやすい点が臨床上の落とし穴です。
意外ですね。痰が増えた患者で、口腔内白苔、嗄声、吸入直後ののど刺激だけなら局所副作用を優先しやすいですが、発熱や息切れが重なるなら感染評価を前に出すべきです。
痰の訴えに遭遇したら、まず「色・量・期間・随伴症状」を切り分けると整理しやすくなります。白色少量で吸入直後中心なら局所刺激の可能性がありますが、黄色や緑色への変化、発熱、呼吸苦、活動性低下があれば肺炎や増悪を疑う流れです。
結論は併存症状の確認です。患者向医薬品ガイドでは、痰に加えて発熱、咳、息切れ、息苦しさが並んでおり、単独症状としてではなくセットで捉えることが推奨される構造になっています。
また、レルベアは発作や急性増悪を速やかに鎮める薬ではありません。毎日規則正しく使う維持薬であり、悪化時には別に処方された発作治療薬を使うか、ただちに受診するよう案内されています。
ここを外すと危険です。痰が増えて苦しい患者に「ひとまずレルベアを追加で」と誤解される説明をすると、1日1回を超える過量使用につながり、不整脈や心不全など重篤な副作用リスクが上がります。
肺炎の初期サインを早く拾う場面では、見逃し回避が狙いになります。行動は1つで十分で、痰の色と発熱の有無をその場でメモしてもらうだけでも、再診時の判断精度が上がります。これは使えそうです。
肺炎や増悪の受診目安、吸入の正しい使い方を患者へ渡す資料としては、PMDA患者向医薬品ガイドが実用的です。副作用の初期症状と過量使用時の症状がまとまっています。
PMDA 患者向医薬品ガイド(レルベア)
患者指導では、痰だけを強調するより「どの症状が重なったら相談か」を短く伝えるほうが伝達漏れが減ります。たとえば「痰が増えて、熱か息苦しさがあるなら早めに連絡」とすると、現場でも家族でも共有しやすくなります。
つまりセットで覚える形です。あわせて、吸入後うがいは毎回、うがいが難しければ口すすぎでも可という説明を入れると、口腔咽頭カンジダ症やしゃがれ声の予防につながります。
使用し忘れ時は2回分を一度に吸入しないこと、1日1回を超えないことも外せません。過量使用時には頻脈、不整脈、振戦、頭痛、筋痙攣、QT間隔延長などが出る可能性があります。
あなたが外来や病棟で一言添えるだけで、不要な自己調整をかなり防げます。1日1回を守る、吸入後は口をすすぐ、痰に発熱や息苦しさが重なれば受診、この3点なら問題ありません。
ただ、医療従事者向けの記事なら、痰を「副作用の説明」ではなく「鑑別の入口」として扱うほうが実務的です。再審査報告書には未知の副作用として痰貯留64例があり、患者向ガイドでは肺炎の症状に痰が入っています。このねじれが、記事の独自性になります。
どういうことでしょうか? つまり、痰はレルベアで起こりうる不快症状としても、肺炎を拾う警報としても読めるため、単線的に説明しないほうが現場向きということです。
医療者向けコンテンツとしては、「痰=副作用」と断定しない書き方がクレーム予防にもなります。重篤例1.0%という数字、未知の痰貯留64例、重大な副作用の肺炎症状という3点を押さえれば、浅いまとめ記事との差が明確です。
あなたの動画指導、2吸入目漏れで毎日無駄です。
レスピマットでは、キャップを閉じたまま本体を上向きに持ち、透明ケースを180度回転、キャップを開け、呼気後にゆっくり吸いながら噴霧ボタンを押し、約5秒息止めをして、これを1日1回2吸入行います。 たとえば1吸入で終えてしまうと、見た目は吸えていても規定回数不足です。回数確認が原則です。
参考)成人編吸入動画 レスピマット/吸入方法【解説編】 - You…
ハンディヘラーでは、カプセルをセットして緑のボタンを1回押して穿孔し、ゆっくり深く吸入したあと、薬剤を完全に吸うため同じ手順をもう1回繰り返す流れが中心です。 吸入時にカプセルの震える音を確認する説明を入れている動画もあり、聴覚的な確認ポイントまで伝えると現場で再指導しやすくなります。 音の確認が目印です。
参考)簡単!スピリーバ吸入用カプセルの吸入方法【公式 やまぐち呼吸…
検索上位の動画は手順を見せてくれますが、医療者向け記事では「どこで失敗しやすいか」を文章で補う価値が大きいです。公的サイトでは、カートリッジを入れる前に回転させないこと、誤って回した場合は一度噴射ボタンを押すこと、一度に180度以上回さないことを特に注意点として挙げています。 つまり準備操作です。
参考)[천식] 스피리바 핸디핼러 사용법 - YouTube
この注意点が大事なのは、患者が「回せば回すほど準備が確実」と思い込みやすいからです。ところが実際は半回転の180度が基準で、回しすぎは正しい準備から外れます。 過剰操作は逆効果ですね。
さらに、レスピマットでは吸入口横の空気孔を塞がないこと、ゆっくり吸いながら噴霧と同調させることが複数動画で繰り返し説明されています。 噴霧は約1.5秒なので、勢いよく一気に吸うより、霧を追い込むように吸わせる説明のほうが伝わります。 同調が条件です。
「動画どおり吸えていれば十分」と考えがちですが、意外に抜けやすいのは未使用期間や初回準備の例外です。院内指導資料では、初回の空うちは4回、1週間以上使用していない場合の空うちは1回、カートリッジ挿入後3か月以上たった薬剤は使用しないとされています。 ここは必須です。
この3つは、患者説明の場で数秒で確認できるのに、抜けると吸えているつもりのまま治療効果に影響しやすい項目です。たとえば外来で「しばらく使っていなかったけれど、昨日から再開しました」というケースでは、再開前の1回空うち確認だけで指導の質がかなり変わります。 例外だけ覚えておけばOKです。
保管と清掃も、記事では短く終えず実務に落としたいところです。少なくとも週1回はマウスピースと内側の金属部分を拭き、高温多湿を避けて室温保管とされており、実際の動画でも吸入口の拭き取りに触れています。 清掃不足に注意すれば大丈夫です。
参考)スピリーバレスピマット( Spiriva Respimat…
医療従事者向けの驚きポイントとして強いのは、「動画を見せれば手技指導は済む」という常識が崩れる点です。公的サイト自体が、手順動画のあとに解説動画で注意点を確認する二段構えにしており、動画は指導の代替ではなく補助だと読めます。 そこが落とし穴です。
もう一つは、スピリーバ レスピマットの指導で、薬効説明より先に禁忌や副作用の見落としを避けることです。院内資料では、閉塞隅角緑内障の患者、前立腺肥大などによる排尿障害のある患者は禁忌と記載され、抗コリン性症状として口渇、目の痛み、排尿障害などにも触れています。 禁忌確認が原則です。
吸入後うがいも、「ICSではないから不要」と流されやすい点です。院内資料では副作用予防と手技統一化のため、吸入ステロイド以外の吸入薬でもうがいを行うよう指導するとしています。 意外ですね。
上位記事と動画は手順中心になりやすいため、差別化するなら「動画を見た後に医療者が何を確認するか」を軸にすると強いです。具体的には、①デバイス判別、②1日1回2吸入の回数、③初回4回・再開時1回の空うち、④180度回転、⑤空気孔を塞がない、の5点確認でまとめると、現場の再現性が上がります。 結論は確認項目です。
記事内では、患者説明用の一言も添えると実用性が増します。たとえば「霧を急いで吸うのでなく、肺に散らすイメージでゆっくり」「2回目までで1セット」と言い換えると、数字と動作が結びつきやすくなります。 これは使えそうです。
参考リンクを付けるなら、手順と注意点が整理された公的ページ、製薬企業の患者指導用動画、院内指導資料の3本立てが使いやすいです。動画だけでは拾いにくい例外事項まで拾えるため、医療者向けのブログとして厚みが出ます。 情報の層を分けるのが基本です。
参考)https://pro.boehringer-ingelheim.com/jp/product/spiriva/how-to-inhale-spiriva-respimat-video
レスピマットの手順と注意点を確認する部分の参考リンクです。公的機関で、手順動画と解説動画を分けて見せています。
https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/control/inhalers/method06.html
医療者が患者指導に使いやすい、スピリーバ レスピマットの患者指導用動画です。
https://pro.boehringer-ingelheim.com/jp/product/spiriva/how-to-inhale-spiriva-respimat-video
初回空うち4回、1週間以上未使用で1回、3か月超で使用しないなど、例外管理までまとまっている院内資料です。
https://www.inazawa.jaaikosei.or.jp/medical_personnel/pdf/1_respimat.pdf
【指定第2類医薬品】イブA錠 90錠