カリーユニ先発品、実はもう販売終了しています。

ピレノキシンは初期老人性白内障の進行抑制を目的とした点眼薬の有効成分で、代表的な製品にカタリン、カタリンK、カリーユニ懸濁性点眼液があります。かつてはカリーユニが先発品として扱われてきましたが、現在は製造販売元が変更・整理され、実質的に「参天」の懸濁性点眼液など後発品のみが処方の中心になっています。
参考)ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%「参天」の先発品・後発品…
つまり先発品を選びたくても選べない状況ということですね。
添付文書上の適応症や用法用量はどの製品もほぼ共通しており、1回1〜2滴を1日3〜5回点眼するのが基本です。剤形には、使用時に溶解液で溶かす懸濁用(カタリン・カタリンK)と、あらかじめ溶解済みの懸濁性点眼液(参天製品)の2タイプがあります。処方の際にどちらの剤形かを確認しておくと、患者への説明もスムーズになります。
参考)効果なし?白内障進行予防の目薬ピレノキシンの効果と有用性
カリーユニ点眼液0.005%は長年、ピレノキシン製剤の代表格として処方されてきた製品です。しかし現在では製品名としての「カリーユニ」は流通しておらず、後継にあたる「ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%『参天』」に置き換わっています。薬価は5mL1瓶で64.90円と設定されており、他社製品と比べるとやや高めの価格帯です。
参考)ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%「参天」の基本情報・添付…
これは意外ですね。
先発品だから高い、後発品だから安いという単純な図式が、ピレノキシンの世界では必ずしも成立しません。処方箋なしで購入できる零売薬局でもこの製品が取り扱われており、1本300円〜625円程度で販売されている例もあります。院外処方の際に価格差について患者から質問を受けることもあるため、薬価と実勢価格の違いを把握しておくと説明に役立ちます。
カタリン点眼用0.005%とカタリンK点眼用0.005%は、いずれも千寿製薬が製造販売し武田薬品工業が販売している製品です。両者の主な違いは添加物と剤形にあり、カタリンKの方がタウリンやイプシロン-アミノカプロン酸などを含む顆粒タイプになっています。薬価はどちらも1mLあたり13円と同一で、価格面での差はほとんどありません。 カタリンK点眼用0.005%の基本情報(副作用・効果効能・電…
つまり選択基準は成分より剤形の使いやすさが基本です。
顆粒を水で溶かす手間を嫌う患者には、あらかじめ溶解済みの懸濁性点眼液タイプを勧めるという選択肢もあります。溶解の手間や保存期間の違いを一覧できる院内資料を作成しておくと、服薬指導の際に活用しやすくなります。
ピレノキシンの作用機序は、水晶体タンパクの酸化を阻害し、カルシウムイオンやセレンイオンをキレートすることで混濁の進行を抑制するとされています。研究報告では60歳未満の患者でより効果的とされる一方、白内障予防効果を否定する研究も存在し、エビデンスとしては議論の余地が残ります。皮質白内障や糖尿病性白内障には一定の効果が期待される一方、先天白内障には効果が乏しいとされています。
厳しいところですね。
長期使用のコストは1年間で約1,560円程度とされ、白内障手術の費用と比べれば経済的な選択肢です。ただし将来的に手術が避けられない患者に対しては、進行抑制効果への過度な期待は禁物である旨を伝えることが望ましいでしょう。エビデンスレベルを踏まえた説明用のリーフレットを診療科内で共有しておくと、患者説明の統一に役立ちます。
現場では「【般】ピレノキシン点眼用0.005%15mL」といった一般名処方の記載を巡り、規格や容量の解釈で混乱が生じた事例が報告されています。同一成分でもメーカーによって規格単位や添付文書の記載が微妙に異なるため、調剤時の確認不足がインシデントにつながるリスクがあります。
参考)【般】ピレノキシン点眼用0.005%15mLの記載で混乱|リ…
どういうことでしょうか?
一般名処方の場合、薬剤師が銘柄を選択する裁量が生まれるため、患者ごとに使用感や添加物への反応が異なる可能性がある点にも注意が必要です。過去のヒヤリハット事例を院内で共有し、処方箋への規格記載を徹底することが再発防止の基本です。院内の電子カルテに規格入力の必須チェックを設定するという運用も検討する価値があります。
参考)https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/resources/member/syaho/ganyaku_11.pdf
日本眼科医会がまとめた抗白内障薬の先発・後発一覧表(薬価・添加物・pHなどの詳細比較)
一般名処方によるピレノキシン点眼薬の記載混乱に関する薬剤師向けヒヤリハット事例解説
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