カタリンとカタリンkの違い徹底比較ガイド

カタリンとカタリンKは何が違うのか、成分・剤形・調剤現場での注意点まで医療従事者向けに整理しました。あなたの調剤棚は本当に安全と言えますか?

カタリンとカタリンkの違い

「成分が同じだから取り違えても問題ない」と思っていませんか。実はその思い込みが、現場でのヒヤリ・ハット事例につながっています。


参考)https://www.yakkyoku-hiyari.jcqhc.or.jp/pdf/sharing_case_2012_04.pdf


カタリンとカタリンKの違い 3ポイント
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剤形が異なる

カタリンは「錠剤」を溶解液に溶かすタイプ、カタリンKは「顆粒」を溶かすタイプです。

参考)https://www.ygken.com/2016/04/k.html
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成分・効能は同一

有効成分はどちらもピレノキシンで、効能効果は初期老人性白内障、用法用量もほぼ共通です。

参考)カタリン・カタリンK点眼液(ピレノキシン)の効果と副作用
⚠️
現場では誤入力リスクあり

レセコン入力時に名称が似ているため、規格・剤形の取り違え事例が報告されています。


カタリンの基本情報と特徴



カタリン点眼用0.005%は、1958年から販売されている老人性白内障治療剤です。


使用時には付属の錠剤を溶解液に自分で溶かす必要があります。



溶解後は冷所遮光保存とし、3週間以内に使い切るのが基本です。


参考)カタリン®(K)とカリーユニ®の違い(ピレノキシン)について…
つまり、保存環境への配慮が欠かせない薬剤ということですね。


製造販売元は千寿製薬で、薬価は1mLあたり13.4円とされています。


参考)医療用医薬品 : カタリン (カタリンK点眼用0.005%)
この溶解の手間を負担に感じる患者は少なくありません。


高齢の患者が自宅で正確に溶解作業を行うのは、想像以上に大変な作業です(目薬のキャップを開けて錠剤を落とし、溶解液を注ぐという一連の流れを毎回行うイメージです)。


服薬指導の際は、家族の協力を得られるかどうかも確認しておくと安心です。


カタリンkの基本情報と特徴

カタリンK点眼用0.005%は1987年に発売された後発の剤形で、錠剤ではなく顆粒を溶解液に溶かして使用します。


Kは顆粒を意味する「karyu」の頭文字から来ています。



顆粒は錠剤よりも溶けやすく、調製の手間がやや軽減される点が利点です。


ただし、保存条件や使用期限の考え方はカタリンとほぼ共通しているので注意が必要です。


それで大丈夫でしょうか?という疑問が出やすい部分ですが、添付文書の用法用量を都度確認すれば問題ありません。


医薬品コード上は別の販売名として登録されているため、レセコンやオーダリングシステムでは独立した品目として扱われます。


この扱いの違いが、後述する調剤現場のリスクにつながっています。


カタリンとカタリンkの成分上の違いと白内障への効果

両者の有効成分はピレノキシンで完全に一致しており、効能効果も「初期老人性白内障の進行抑制」で同一です。


白内障を治す薬ではなく、進行を遅らせるための薬という位置づけです。


参考)カタリン、カリーユニ(ピレノキシン)の作用機序:白内障治療薬


つまり手術が必要になるレベルまで進行した場合は、どちらを使っても改善は期待できません。


副作用はほとんど報告されておらず、長期間の使用も比較的安全とされています。


ただし眼瞼炎や接触皮膚炎、結膜充血などの過敏症状が頻度不明ながら報告されているため、違和感を訴える患者には注意が必要です。



成分や効果がここまで同じだと、現場では「どちらでも構わない」という空気が生まれやすくなります。


これは使えそうです、と安易に判断する前に、剤形の違いだけは押さえておきたいところです。


カタリンとカタリンkで調剤現場が混同しやすい理由

過去のヒヤリ・ハット報告では、FAXで届いた処方箋をレセコンに入力する際、カタリンKと入力すべきところをカタリンと誤入力した事例が確認されています。


原因の一つは、3文字の略称登録では両者を区別しきれなかったことです。



対策として、4文字以上の略称で登録し直す、表示色を分けて注意喚起する、といった運用ルールが報告書内で提案されています。


このようなシステム上の工夫だけで防げる事故もあるので、所属施設のレセコン設定を一度見直すと良いでしょう。


未開封の箱かどうかを確認し、開封したものはあえて蓋を閉じきらない運用にすると判別しやすくなります。


処方箋と調剤録の鑑査を二重で行うことが原則です。


このひと手間が、取り違えによる損失やクレームを防ぐ最後の砦になります。


カタリンとカタリンkからカリーユニへ変更する際の注意点

カタリン・カタリンKと似た位置づけの点眼薬に、同じくピレノキシンを含むカリーユニがあります。


カリーユニは溶解の手間がなく、室温保存で使える点が大きなメリットです。



一方でpHには明確な差があります。


カタリンはpH5.5〜6.5、カタリンKはpH4.5〜6.5なのに対し、カリーユニはpH3.4〜4.0とより酸性です。


目のpHは7.0〜7.4付近とされており、酸性に傾くほど点眼時にしみやすくなります。



つまりカリーユニは利便性が高い代わりに、刺激を感じやすい可能性があるということです。


点眼薬のpHが6以下または8以上、あるいは浸透圧比が塩化ナトリウム換算0.6〜2.0w/v%の範囲外だと、不快感が出やすいとされています。


変更を検討する際は、患者の刺激感の訴えを事前に聞き取っておくことをおすすめします。


カタリン・カタリンKとカリーユニのpHや保存方法の違いを薬剤師目線で詳しく解説しています


カタリンとカタリンKの規格・剤形間違いに関する実際のヒヤリ・ハット事例と対策がまとめられています

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