実はピレノキシンの後発品は、現在すべて販売中止になっています。
参考)【般】ピレノキシン点眼用0.005%15mLの記載で混乱|リ…

ピレノキシンは白内障治療で使われる点眼液の有効成分です。先発品としては「カタリン点眼用0.005%」「カタリンK点眼用0.005%」が代表的な製品として流通しています。
参考)後発医薬品
かつては「ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%『参天』」という後発品も存在していました。
参考)ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%「参天」の先発品・後発品…
しかし現在はこの後発品が販売中止となっており、市場にはほぼ先発品しか残っていません。
つまり実質的に後発品を選ぶという選択肢自体がすでに存在しない状況です。
処方箋で「後発品への変更可」と記載しても、代替できる薬がない点は覚えておきたいポイントです。
一般名処方加算は、後発品が存在する成分に対して算定できる仕組みです。ところがピレノキシンのように後発品が販売中止となった成分では、一般名で処方しても加算の対象外になります。
これを知らずに一般名処方箋を発行すると、加算が取れないまま業務が増えるだけという事態になりかねません。
意外ですね。
レセプト作成の現場では、成分名だけでなく「後発品の在庫状況」まで確認しておくと安心です。院内の薬剤マスタを定期的に見直す運用を1つ加えておくと、こうした算定漏れを防げます。
カタリンとカタリンKは、いずれも参天製薬が製造販売する先発品です。両者の有効成分はどちらもピレノキシンで、白内障の初期症状に対する適応も共通しています。
違いは主に溶解操作の有無にあります。カタリンKは溶解済みの懸濁液タイプで、調剤時の手間が少ない製剤です。
一方のカタリンは溶解操作が必要なタイプで、使用前に薬剤を溶かす工程が発生します。
溶解操作が不要かどうかで、薬局や病棟での取り扱いやすさが変わります。
現場での調剤ミスを避けたい場合は、どちらの製剤が採用されているかを事前に電子カルテのオーダー画面でチェックしておくと確実です。
ピレノキシン製剤の薬価は、1mLあたり十数円程度と比較的安価な水準に設定されています。カタリンとカタリンKの薬価差はごくわずかで、どちらを選んでも患者の負担にほぼ差は出ません。
薬価差だけを見ると、10円前後=コンビニの小さなお菓子1個分くらいの違いしかありません。
薬価はほぼ同じということですね。
そのため薬価を理由に製剤を選び分ける必要性は低く、溶解操作の有無や在庫状況で選ぶ方が実務的です。院内の採用薬リストを確認し、どちらの製剤が常備されているか把握しておくと処方の手間が減ります。
後発品が販売中止になっているという事実は、実は在庫リスクにも直結します。先発品1社に供給が集中しているため、製造トラブルが起きると代替薬がすぐに見つからない可能性があります。
これは近年の後発医薬品業界全体で問題になっている供給不安と同じ構造です。
供給が止まれば処方変更を迫られます。
痛いですね。
こうしたリスクに備えるには、同種の白内障治療薬(他の作用機序の点眼液など)を院内フォーミュラリーに事前登録しておく方法があります。急な欠品時にも慌てず対応できる体制を、今のうちに1つ整えておくと安心です。
後発医薬品の承認制度や先発品との違いの基本ルールについて解説されています。
ピレノキシン同効薬の薬価や先発後発区分の一覧が確認できます。