日本医学会 会長 歴代と総会の変遷

日本医学会の歴代会長を初代から第8代まで整理し、代行期間、総会会頭との違い、学術組織としての役割を解説します。会長の系譜から日本医学会の現在地を確認しませんか?

日本医学会 会長 歴代と総会

日本医学会の歴代会長を確認する要点
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1948年からの歴代会長

日本医学会長は、常設・恒久組織となった1948年以降に初代から数えられています。代行者の在任期間も含めて読むことが重要です。

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日本医学会と日本医師会は同一ではない

日本医学会は日本医師会と密接に連携する学術組織であり、日本医師会長とは役割も歴代の系譜も異なります。

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総会会頭との区別

4年ごとの日本医学会総会には「会頭」が置かれます。常設組織の会長と、各総会の会頭を混同しないことが確認の基本です。


日本医学会 会長 歴代一覧と在任期間



日本医学会の歴代会長は、1948年(昭和23年)に日本医学会が常設・恒久的な組織として位置付けられて以降の会長を指すのが基本です。日本医学会の公式資料では、初代から第8代までの会長に加え、会長不在時に職務を担った「代行」も在任期間付きで掲載されています。


まず、公式情報に基づく歴代会長と在任期間を整理します。年号のみで確認すると交代の経緯が見えにくくなるため、日付まで確認することが大切です。


代 会長 在任期間 確認のポイント
初代 田宮猛雄 1948年4月1日~1963年7月11日 常設化後の初代会長
初代・代行 小林芳人 1963年7月12日~1964年3月31日 小林会長就任前の代行期間
第2代 小林芳人 1964年4月1日~1976年3月31日 代行を経て正式に就任
第3代 熊谷洋 1976年4月1日~1984年3月31日 薬理学者としても知られる
第4代 太田邦夫 1984年4月1日~1992年3月31日 病理学を専門とした研究者
第5代 森亘 1992年4月1日~2004年3月31日 12年間にわたり在任
第6代 髙久史麿 2004年4月1日~2017年6月15日 13年超の長期在任
第7代 門田守人 2017年6月16日~2023年9月7日 前会長の急逝により任期途中で交代
第7代・代行 門脇孝 2023年9月8日~2023年11月10日 後任選出までの代行
第8代 門脇孝 2023年11月11日~現在 現会長


日本医学会の公式な表では、田宮猛雄と小林芳人の間、小林芳人と門脇孝の正式就任前に「代行」が明示されています。この表記は単なる補足ではありません。歴代会長を医療史、学会史、研究政策の観点から確認する際には、正式就任日と代行開始日を分けて扱う必要があります。


とくに門脇孝会長は、2023年9月8日から同年11月10日まで会長代行を務め、臨時評議員会で後任会長に選出された後、11月11日から第8代会長として在任しています。したがって、「2023年に会長となった」とだけ記述するよりも、代行期間と正式就任を区別するほうが、公式記録に忠実です。


歴代会長の氏名、代数、在任期間は、日本医学会公式サイトの「概略」ページで確認できます。日本医師会の歴代会長一覧や、各分科会の理事長・会長一覧を参照すると、別組織の情報が混在しやすいため、出典を必ず確認しましょう。


歴代会長の公式一覧、創設経緯、総会年表を確認できる参考リンクです。


日本医学会「概略」


日本医学会 会長と日本医師会会長の違い

「日本医学会 会長 歴代」を調べる際に最も起こりやすい混同は、日本医学会長と日本医師会長を同一視することです。名称は似ていますが、両者は役割、組織の性格、歴代会長の系譜が異なります。


日本医学会は、医学に関する科学および技術の研究促進を図り、医学・医療の水準向上に寄与することを目的とする学術組織です。日本医学会の会員は個人会員ではなく、学会単位の加盟で構成されます。2026年時点の公式情報では、基礎部会15学会、社会部会20学会、臨床内科部会64学会、臨床外科部会46学会、計145学会が加盟しています。


一方、日本医師会は医師を基盤とする職能団体です。医療提供体制、地域医療、医療政策、保険診療、医師の職業倫理などに関する活動を担います。日本医学会は日本医師会定款上、日本医師会に置かれる組織として位置付けられ、日本医師会と密接に連携しています。しかし、両者の会長は別の役職であり、歴代の人物も一致しません。


項目 日本医学会 日本医師会
主な性格 医学研究・学術を中心とする組織 医師の職能団体
構成の基盤 分科会として加盟する医学系学会 医師会員を基盤とする組織
主な活動 総会、シンポジウム、研究倫理、利益相反、用語整備など 医療政策、地域医療、医師の職能に関する活動など
現会長 門脇孝 松本吉郎


混同が生じやすい背景には、田宮猛雄のように日本医師会長と日本医学会長の双方に関わる人物がいること、さらに日本医学会が日本医師会との連携の下で活動していることがあります。しかし、検索結果に「日本医師会歴代会長」が表示されても、それは狙いワードである「日本医学会 会長 歴代」への直接的な回答ではありません。


医療機関の広報、学会資料、院内研修資料、研究者略歴などで会長歴を記載する場合は、「日本医学会第○代会長」と組織名を省略せず記すことが望まれます。役職名だけを記すと、日本医師会長、医学部長、学会理事長、総会会頭などとの識別が難しくなるためです。


現会長の挨拶には、日本医学会が日本医師会との連携の下で活動する経緯と、145学会から成る構成が示されています。


日本医学会「会長挨拶」


日本医学会 会長と歴代総会会頭の区別

日本医学会の歴史を読む際には、「会長」と「総会会頭」を分けて理解することが欠かせません。会長は常設組織としての日本医学会を代表する役職であるのに対し、総会会頭は、原則4年ごとに開かれる日本医学会総会の責任者として置かれる役職です。


日本医学会の起点は1902年4月の第1回日本聯合医学会です。16の分科会が合同して東京で開催され、第3回から「日本医学会」に改称されました。総会は原則4年ごとに続いており、戦後直後の第12回総会だけは開催が1年延期されています。1947年の第12回総会で常設化が決議され、1948年に日本医師会と合体したことが、歴代会長の一覧が1948年から始まる背景です。


つまり、1902年から1947年までに開催された総会には会頭が存在しますが、現行の「歴代日本医学会長」と同じ意味で遡ることはできません。この点は、古い資料を調べるときほど重要になります。


  • 第1回日本聯合医学会の会頭は田口和美で、1902年に東京で開催されました。
  • 第2回の会頭は北里柴三郎で、1906年に東京で開催されました。
  • 第3回から名称が日本医学会となり、1910年に大阪で開催されました。
  • 第12回総会は終戦直後の事情により1年延期され、1947年に大阪で開催されました。
  • 第31回日本医学会総会は2023年に東京で開催され、会頭は春日雅人でした。
  • 第32回日本医学会総会は2027年に大阪で開催予定で、会頭は澤芳樹です。


たとえば、髙久史麿は第6代日本医学会長である一方、第25回日本医学会総会の会頭も務めています。このように、同一人物が会長と会頭の双方を経験することはありますが、役職の意味まで同一になるわけではありません。略歴を読む側は、「いつ、どの役職として活動したのか」を役職名と年度で確認する必要があります。


また、総会会頭は各回の開催地やテーマに応じた総会運営で重要な役割を果たします。対して会長は、総会に限らず、シンポジウム、公開フォーラム、研究倫理教育、利益相反に関する会議、分科会間の調整など、恒常的な活動を統括する立場にあります。


歴代の総会会頭、開催地、開催年を第1回から第32回予定まで確認できる資料です。


日本医学会「概略」内の日本医学会総会年表


日本医学会 会長 歴代から見る学術組織の役割

日本医学会の歴代会長を単なる人物一覧として見るのではなく、学術組織が何を担ってきたかという視点で読むと、その意義が明確になります。日本医学会は、個別領域の専門学会を横断し、医学全体に関わる課題を扱う場として機能してきました。


加盟学会は基礎、社会、臨床内科、臨床外科の4部会に分かれます。研究の現場では、専門分化が進むほど、各診療科・研究領域の間で用語、研究倫理、利益相反、データの扱い、社会への説明などの共通基盤が必要になります。日本医学会の会長には、その横断的な課題を統合し、学術的な意見を社会に示す役割があります。


主要な事業として挙げられるのは、日本医学会総会、日本医学会シンポジウム、医学・医療情報の収集と伝達です。加えて、研究倫理教育研修会、日本医学雑誌編集者会議(JAMJE)、分科会利益相反会議、「遺伝子・健康・社会」検討委員会なども活動の対象です。


医療従事者にとって注目したいのは、日本医学会の役割が「研究成果を発表する大会の開催」にとどまらない点です。研究不正防止、利益相反の適切な管理、遺伝学的情報の社会的な扱い、医学論文の編集倫理など、臨床研究・学術発信の信頼性に直結するテーマも対象となります。


たとえば、新しい治療法に関する研究成果を患者や社会へ伝える場合、臨床的有用性だけでなく、研究資金の開示、著者資格、データ解釈、遺伝情報の保護など、多面的な検討が必要です。専門学会が各領域の診療指針を深める一方、日本医学会は領域横断の規範や対話の土台を形づくる役割を持ちます。


門脇孝会長の挨拶では、日本医学会が研究倫理・利益相反管理など、医学・医療が社会の信頼の下で進められるための基本的規範に関して、日本国内の指針を示してきたことが強調されています。歴代会長を確認することは、こうした学術的責任を担う組織の継続性を把握することにもつながります。


日本医学会 会長 歴代にある代行表記の意外な意味

歴代会長一覧で見落とされやすいのが、「代行」の表記です。しかし、この表記は会長の空白を残さず、組織の継続性を保つための実務的・制度的な意味を持ちます。日本医学会の公式一覧には、1963年から1964年にかけての小林芳人、2023年9月から11月にかけての門脇孝について、正式な会長就任前の代行期間が記録されています。


意外な点は、代行者を独立した「次代会長」とは数えず、前会長と同じ代数の中で表記していることです。小林芳人は田宮猛雄の後に会長代行を務めた期間も「初代・代行」とされ、その後に第2代会長へ就任しています。門脇孝も、門田守人会長の死去後は「第7代・代行」と整理され、正式就任後に第8代会長となっています。


この整理は、単純に「人物が交代した順番」だけでは代数を決めていないことを示します。会長代行は、組織運営上の職務を担う立場であっても、正式な会長選出手続を経る前の過渡的な位置付けです。医学会の沿革、役員歴、受賞歴、研究者年譜を作成する際は、会長代行を「第○代会長」と誤記しないよう注意が必要です。


また、2023年の交代は、門田守人前会長の急逝を受けて進められました。門脇孝氏は2023年11月10日の臨時評議員会で後任会長に選出され、翌11月11日から第8代会長として在任しています。公式の会長挨拶ページには選出の経緯が明記されており、人物紹介や院内報の執筆では、一次資料に沿った表現を用いることができます。


役職の経歴を正確に扱うための実務上の確認ポイントは、次のとおりです。


  • 会長の氏名だけでなく、正式就任日と退任日を確認する
  • 「会長代行」と「会長」を同じ役職として数えない
  • 日本医学会長、日本医師会長、日本医学会総会会頭を区別する
  • 二次資料より、日本医学会公式サイトの沿革・役員一覧を優先する
  • 現職情報は更新され得るため、役員任期も併せて確認する


なお、2025・2026年度の日本医学会役員一覧では、会長は門脇孝氏とされています。任期は2025年6月28日から、2027年の日本医学会臨時評議員会開催日までです。歴代情報と現在の役員情報を扱う際は、沿革ページと最新役員一覧の両方を確認することで、過去と現在を混同しにくくなります。


現行役員の任期と会長を確認できる公式の参考リンクです。


日本医学会「2025・2026年度日本医学会役員一覧」

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