医療従事者の多くは「ジェネリックはどれも同じ値段」と思い込んでいるはずです。
しかし実際は、メーカーによって薬価に最大60円近い差がある製品です。
2025年4月以降の薬価改定で、ナゾネックス点鼻液50μg56噴霧用(オルガノン)は760.50円、112噴霧用は1,417.20円〜1,470.65円という価格帯になっています。
一方、ジェネリックのモメタゾン点鼻液50μg「トーワ」「JG」「ニットー」は56噴霧用で370.5円〜401.1円、112噴霧用でも815.2円〜922.7円に収まります。
参考)http://www.okusuri110.jp/cgi-bin/yaka_search_p2.cgi?1329710
56噴霧用1瓶あたりの差額は約360円、112噴霧用なら約550円ほどです。
はがき1枚の値段より少し高い額が、1瓶ごとに浮くイメージですね。
つまりジェネリック採用で患者負担も薬剤費全体も大きく下がるということです。
長期処方が多い花粉症シーズンでは、この差が積み重なって数千円規模になります。
薬価差だけを見ると「どれを選んでも同じ」と思いがちですが、実は製品ごとに数十円単位の差があります。
これは意外ですね。
処方時にレセコンの薬価マスタ更新タイミングを確認しておくと、思わぬ請求ミスを防げます。
モメタゾン点鼻液のジェネリックは、現在7社前後から発売されています。
56噴霧用では東和薬品・日本ジェネリック・日東メディックが370.5円〜401.1円、キョーリンリメディオ・高田製薬・東亜薬品が418円という2段階の価格帯に分かれています。
112噴霧用でも同様に、メーカーによって815.2円から922.7円まで差が出ます。
同一成分・同一規格でも、製造販売元が違うだけで薬価は変わるということですね。
院内採用や在庫管理をしている担当者は、この差を把握しておくと薬剤費削減の提案がしやすくなります。
具体的には、医薬品情報担当者向けの薬価データベース(薬価サーチやくすりすとなど)で最新価格を定期チェックするのが確実です。
モメタゾン点鼻液「杏林」は、先発品メーカーの許諾を得て製造されるオーソライズドジェネリック(AG)です。
AGは添加物や製法まで先発品と同一という特徴を持ちます。
一方で薬価は他の後発品と同じ418円台に設定されており、AGだから高いということはありません。
「AG=先発品に近い品質で後発品の価格」という位置づけです。
患者から「ジェネリックで大丈夫か」と聞かれた際、AGの存在を伝えると安心材料になります。
これは使えそうです。
なお一般名処方の場合、レセプト上でどの製品が調剤されたか判別しづらい点には注意が必要です。
薬価は毎年4月に改定される仕組みになっています。
ナゾネックス点鼻液56噴霧用は2025年3月まで856.40円だったものが、2025年4月から760.50円に下がりました。
ジェネリックも同様に、東亜薬品・日東メディックの56噴霧用は401.1円から370.5円へ引き下げられています。
先発品もジェネリックも、毎年少しずつ薬価が下がっているということです。
数年前の価格情報をそのまま参考にすると、実際の請求額とズレが生じる可能性があります。
最新の薬価改定情報は、以下のような専門サイトで確認するのが確実です。
薬価サーチ|ナゾネックス点鼻液の同種薬・薬価一覧(新薬価・旧薬価の比較を掲載)
薬価の比較だけに目が行きがちですが、実は在庫管理コストという見落としやすい視点もあります。
56噴霧用と112噴霧用の2規格を両方在庫すると、期限管理や発注の手間が単純計算で2倍になります。
112噴霧用1本あたりの薬価は56噴霧用の約2倍弱に設定されているため、長期処方が多い患者には112噴霧用を優先する方が薬剤費・在庫効率の両面で有利です。
参考)ナゾネックス点鼻液50μg112噴霧用の効能・副作用|…
規格を絞り込むだけでコストと手間が減るということですね。
院内DIツールや在庫管理システムで規格ごとの処方頻度を可視化しておくと、採用品目の見直しがしやすくなります。
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