カタリンとカタリンKの違い成分と保存方法を解説

カタリンとカタリンKの違いを成分・剤形・保存方法・一般名処方の観点から整理しました。同じ薬だと思っていませんか?

カタリンとカタリンKの違い

あなたが処方した一般名、実は理由記載必須です。


カタリンとカタリンKの違い 3ポイント

💊

成分は完全に同一


有効成分はどちらもピレノキシンで、効能・効果は初期老人性白内障です。異なるのは剤形だけです。

🧊

剤形と保存の違い


カタリンは錠剤、カタリンKは顆粒を溶解液に溶かして使います。溶解後は冷所遮光で3週間以内の使用が必要です。

📋

一般名処方時の注意


両剤とも後発品ではないため、一般名処方で調剤した場合はレセプト摘要欄への理由記載が必要になります。


カタリンとカタリンKの成分・効能効果の違い



カタリンとカタリンKは、有効成分がどちらもピレノキシンという点で完全に一致しています。効能・効果も同じ「初期老人性白内障」で、水晶体のたんぱく変性を防いで白内障の進行を抑える働きを持ちます。用法・用量も1回1~2滴、1日3~5回点眼という点で共通しています。


つまり薬理作用としては同じ薬ということですね。


違うのは有効成分をどう溶解液に溶かすかという工程だけです。カタリンは錠剤タイプで、カタリンKは顆粒タイプになっています。カタリンKの「K」は顆粒(Karyu)の頭文字を取ったもので、溶けやすさを改善するために開発された経緯があります。


参考)https://www.ygken.com/2016/04/k.html


顆粒の方が表面積が大きく、水に触れる面積が増えるため、氷を細かく砕くと早く溶けるのと同じ理屈で溶解時間が短縮されています。薬価はカタリンK点眼用0.005%が1mLあたり13.4円前後とされています。処方時に患者へ説明する際は、この溶けやすさの違いを伝えると納得感が得られやすいです。


参考)カタリンK点眼用0.005%の添付文書 - 医薬情報QLif…


カタリンとカタリンKの保存方法とpHの違い

保存条件にも実は差があります。カタリンおよびカタリンKは、溶解後は冷所に遮光して保存し、3週間以内に使用することが求められています。


参考)https://clinicalsup.jp/jpoc/drugdetails.aspx?code=53899


これは薄暗く涼しい場所、イメージとしては冷蔵庫のドアポケットのような環境が適しています。うっかり常温で放置してしまうと、有効成分の安定性が損なわれる恐れがあります。


pHにも細かな違いがあります。カタリンはpH5.5~6.5、カタリンKはpH4.5~6.5とされ、涙のpH(7.0前後)に近いほど「しみにくい」傾向があります。


参考)カタリン®(K)とカリーユニ®の違い(ピレノキシン)について…


数値だけでは分かりにくいですが、レモン果汁がpH2前後、精製水がpH7なので、カタリンKはそのちょうど中間あたりに位置するイメージです。刺激感を訴える患者には、点眼後にまばたきを控えめにするよう案内すると不快感の軽減につながります。


カタリンとカタリンKの一般名処方と調剤の注意点

平成28年4月から、ピレノキシンは一般名処方マスタに掲載されるようになりました。医師が「ピレノキシン」と一般名で処方した場合、薬局側はカタリンとカタリンKのどちらでも調剤できます。



これは調剤の柔軟性という点では便利な仕組みです。


一方で注意点もあります。カタリンとカタリンKはいずれも後発医薬品ではないため、一般名処方で調剤した場合はレセプトの摘要欄に理由記載が必要になるというルールがあります。



これを知らずに通常の後発品と同じ扱いで処理してしまうと、レセプトの返戻や査定対象になるリスクがあります。院内の薬剤師や事務スタッフには、この規定を明文化した院内マニュアルを一度確認してもらうことをおすすめします。


カタリンとカタリンKとカリーユニの違い(独自視点)

あまり比較されませんが、同じピレノキシン製剤である「カリーユニ」と並べて見ると、違いがより鮮明になります。カリーユニは顆粒や錠剤を溶かす手間がなく、室温保存が可能な液剤です。



これは使いやすさの面で明確なメリットです。


ただしカリーユニのpHは3.4~4.0と、カタリン・カタリンKよりも酸性側に寄っています。酸性度が高いほど涙のpHから離れるため、点眼時にしみやすくなる可能性があります。



保管の手軽さと刺激感の少なさは、いわばトレードオフの関係にあるということですね。高齢患者で保存の手間を負担に感じる場合はカリーユニへの変更を検討し、しみる感覚を嫌う患者にはカタリンKを継続する、という使い分けが現場では有効です。判断に迷う場合は、添付文書のpH欄と保存条件欄を並べてメモしておくと処方時の説明がスムーズになります。


カタリンとカタリンKの選び方と患者説明のポイント

在庫や調剤の都合でカタリンとカタリンKのどちらを選ぶか迷う場面は少なくありません。基本的には薬理効果に差がないため、どちらを選んでも治療効果は変わりません。


つまり選択の決め手は「溶けやすさ」と「保存の手間」ということですね。


高齢の患者や手先の力が弱い方には、溶解しやすいカタリンKの顆粒タイプが向いています。逆に在庫コストを重視する薬局では、薬価差や採用実績を基準に選定しているケースもあります。



患者への説明時は、成分は同じであること、剤形と溶けやすさが違うだけであることを伝えると誤解を防げます。院内の採用薬リストや電子カルテのテンプレートに、この違いを一文添えておくと説明の手間が減ります。


カタリンとカタリンKの製剤上の違いや一般名処方時の取り扱いについて詳しく解説されています。


カタリン・カタリンKとカリーユニのpHや保存方法の違いを薬剤師視点で比較しています。


【第3類医薬品】チョコラBBプラス 180錠