
胃・十二指腸潰瘍で最も拾いやすいのは、みぞおち周辺の痛みです。
参考)胃・十二指腸潰瘍の症状|海老名胃腸内科内視鏡クリニック|海老…
胃潰瘍は食事のあとに痛みやすく、十二指腸潰瘍は空腹時、夜間、早朝に痛みやすい傾向があります。
参考)胃潰瘍・十二指腸潰瘍(消化性潰瘍) セルフチェックと症状・原…
ただし、痛みの出方には個人差があり、鈍痛、焼けるような痛み、重苦しさとして訴えられることもあります。
参考)胃・十二指腸潰瘍 - 症状・原因・治療について - 足立区 …
症状が強くなくても進行している例があるため、痛みの有無だけで軽症と判断しない視点が重要です。
参考)https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1g02.pdf
出血が起こると、黒色便、吐血、血性便が現れます。
参考)胃・十二指腸潰瘍の症状・検査・治療について|豊中緑ヶ丘病院
胃液と混じることで吐物がコーヒー残渣様に見えることもあります。
さらに、貧血が進むと、めまい、立ちくらみ、頻脈、冷汗、顔面蒼白、疲労感が目立ちます。
便色の変化は本人が気づきにくいため、医療面談では「黒い便がないか」を具体的に確認するのが実用的です。
胸やけ、げっぷ、呑酸、吐き気、嘔吐、食欲不振は、痛み以外のよくある訴えです。
上腹部の不快感としてぼんやり表現されることもあり、患者は「胃もたれ」としか言わない場合があります。
この段階では本人が軽い胃炎と考えて受診を先延ばしにしやすく、問診では食前食後の差や夜間症状を追加で確認すると拾いやすくなります。
口臭を訴える例もあり、消化器症状としては見落とされやすい点です。
突然の強い腹痛、持続する激痛、発熱は穿孔を疑う重要所見です。
穿孔では腹膜刺激症状を伴い、緊急対応が必要になります。
吐血や黒色便がある場合も、出血源の評価を急ぐべきです。
とくにNSAIDs、鎮痛薬、かぜ薬の服用中は、自覚症状が乏しいまま突然の出血で見つかることがあるため、薬剤歴の確認が欠かせません。
意外に重要なのは、症状の強さより「出方のパターン」と「服薬歴」を合わせて見ることです。
たとえば、食後痛が乏しくても夜間痛が続く、胸やけだけが続く、便色の異常だけが先に出る、といった非典型例があります。
また、全く症状がなく健診や内視鏡で偶然見つかることもあるため、症状ゼロ=否定ではありません。
医療従事者向けには、症状の羅列よりも「空腹時痛」「黒色便」「貧血」「NSAIDs使用」の4点で整理すると、受診勧奨の判断がぶれにくくなります。
参考)https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/syoukasei2020_2.pdf
参考にしやすい日本語資料として、症状・出血・穿孔・受診目安をまとめた公的資料があります。
消化性潰瘍の患者向け説明資料
診療の標準的な考え方を確認するなら、日本消化器病学会のガイドラインが実務に向いています。
消化性潰瘍ガイドライン一覧
患者説明の書き方を整える参考として、一般向けに症状を整理した資料も役立ちます。
患者さんとご家族のための消化性潰瘍ガイド
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