
ドルモロール配合点眼液は、ドルゾラミド塩酸塩とチモロールマレイン酸塩を配合した点眼液で、薬効分類は炭酸脱水酵素阻害剤/β-遮断剤配合剤です 。先発品としてはコソプト配合点眼液が挙げられ、ドルモロールはその後発品にあたります 。配合成分はそれぞれ異なる機序で房水産生を抑え、眼圧下降を狙います 。
効能・効果は「他の緑内障治療薬が効果不十分な場合」の緑内障、高眼圧症です 。用法・用量は1回1滴を1日2回点眼する方法で、配合剤の前提として単剤での治療を優先する注意があります 。実務上は、既存治療で眼圧コントロールが不十分なケースで、併用整理や投薬本数の削減を目的に使われやすい位置づけです 。
頻度の高い副作用は眼刺激症状、角膜炎、結膜充血、点眼直後のかすみ、眼痛などで、循環器系では徐脈や低血圧にも注意が必要です 。重大な副作用として、眼類天疱瘡、気管支痙攣、呼吸困難、心ブロック、うっ血性心不全、脳虚血などが記載されています 。禁忌には、喘息またはその既往、重篤なCOPD、コントロール不十分な心不全、洞性徐脈、房室ブロック、重篤な腎障害が含まれます 。
ドルモロール配合点眼液「日点」は、コソプト配合点眼液と比較した試験で生物学的同等性が検証されています 。国内第III相試験では、配合剤群の眼圧変化量がチモロール群より大きく、併用療法群に対して非劣性が示されました 。つまり、先発比較では「成分が同じ」だけでなく、眼圧低下データと試験条件まで押さえると説明の説得力が上がります 。
点眼薬としては、ソフトコンタクトレンズに含有防腐剤が吸着するため、点眼前に外し、再装用まで5〜10分空ける必要があります 。他の点眼剤と併用する場合は少なくとも5分以上間隔を空け、点眼後は1〜5分の閉瞼と涙嚢部圧迫を行うことが推奨されています 。さらに、β遮断薬は全身吸収されうるため、心肺疾患や糖尿病のある患者では症状マスクにも配慮が必要です 。
見落としやすいのは、点眼後の流涙が強いと薬液が洗い流され、期待した効果が出にくくなる点です 。また、併用注意としてオミデネパグ イソプロピルや、CYP2D6阻害薬、全身β遮断薬、カルシウム拮抗薬、ジギタリス製剤などがあり、処方全体の整合性確認が重要です 。配合剤は便利ですが、単剤より情報の確認ポイントが多いので、薬歴と点眼手技の両方を見直す価値があります 。
・添付文書の原本確認に有用な情報がまとまっています。効能効果、禁忌、用法用量、相互作用を確認する際の一次資料です。
ドルモロール配合点眼液「日点」 医薬品インタビューフォーム
・先発比較や薬価、分類を一覧で確認できます。配合剤としての位置づけを短時間で把握したいときに使いやすい資料です。
KEGG MEDICUS 医療用医薬品 : ドルモロール
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