
ダイアップ坐薬(ジアゼパム)の2回目投与は、1回目投与から8時間後が標準的な間隔です。このタイミングで、体温が37.5~38.0℃以上(施設により基準は若干異なる)の発熱が持続している場合に、同量(0.4~0.5mg/kg、最大10mg)を追加挿肛します。
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1回目は発熱初期(37.5℃を超えた時点)に速やかに投与し、けいれん閾値を上げることを狙います。8時間後も発熱が続く場合、血中濃度の低下を防ぐために2回目を追加することで、発熱後24時間以内に多い熱性けいれんの再発を予防します。
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なお、8時間時点で解熱(37.0℃以下など)していれば、その時点では2回目不要とする方針も一部にありますが、多くの施設では「1発熱エピソードあたり2回」を原則とし、解熱していても2回目を使用するよう指導されることが一般的です。
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ジアゼパム坐薬を0.4~0.5mg/kgで8時間間隔に2回投与すると、けいれん予防に必要な血中濃度が約30時間維持されると報告されています。これは、熱性けいれんが発熱後24時間以内に起こりやすいという臨床的特徴を踏まえた設計です。
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1回目単独では効果持続時間が不十分となる可能性があり、8時間後に追加することで血中濃度の谷を埋め、発熱ピーク時のけいれんリスクを低減します。この「2回法」は日本の小児科領域で長く採用され、ガイドラインや診療現場の標準的な運用となっています。
参考)https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3599
仮に3回目を1回目の24時間後(2回目の16時間後)に投与すれば、血中濃度を1回目から48時間近く維持できるとの試算もありますが、副作用リスク増大を避けるため、通常は2回で終了します。
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1発熱エピソードに対するダイアップ坐薬は2回までが原則で、3回目以降の投与は特別な指示がない限り推奨されません。3回目を追加すると、体内の薬物濃度が過剰となり、呼吸抑制や過度の鎮静、ふらつきなどの副作用リスクが高まります。
誤って3回目を入れてしまった場合でも、直ちに重篤な事態になるとは限りませんが、小児の呼吸状態・意識レベルを注視し、必要に応じて医療機関に連絡することが推奨されます。
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医師から3回目を指示されるケースは極めて稀であり、その場合でも2回目から16時間以上の間隔を空けるよう慎重な対応が求められます。
ダイアップ坐薬と解熱剤坐薬(アセトアミノフェンなど)を併用する場合は、ダイアップを先に使用し、少なくとも30分以上の間隔を空けてから解熱剤坐薬を挿肛します。これは、けいれん予防を優先するとともに、基剤の違いによる吸収干渉を避けるためです。
解熱剤が飲み薬(シロップ・錠剤)の場合は、ダイアップと同時使用でも問題ないとされていますが、小児の状態や施設の方針に従ってください。
参考)https://www.nanairo-cc.com/column/detail.html?id=20251023104350&part=part2part=part2" target="_blank" rel="noopener">なないろこどもクリニック|コラム
また、ダイアップ挿肛後はティッシュで肛門を数十秒軽く押さえ、坐薬の流出を防ぐことが推奨されます。他の坐薬と併用する際も、同様に間隔と順序を守ることが重要です。
保護者への説明では、「37.5℃を超えたら1回目」「8時間後も38℃以上なら2回目」「1発熱で2回まで」という3点を明確に伝えます。解熱していても2回目を使う方針の場合は、その理由(予防効果の維持)を簡潔に添えると理解が深まります。
さらに、ダイアップと解熱剤坐薬の順序(ダイアップ先、30分以上間隔)、挿肛後の押さえ方、けいれん持続時の救急受診目安(5分以上、呼吸状態不良、意識回復遅延など)を併せて説明することが望ましいです。
参考リンク:熱性けいれん|救急車を呼ぶ目安とダイアップの使い方
| 項目 | 基準・内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 1回目投与 | 37.5℃以上の発熱時、速やかに | 0.4~0.5mg/kg(最大10mg) |
| 2回目投与 | 1回目から8時間後、37.5~38.0℃以上 | 同量を追加、2回で終了 |
| 効果持続 | 2回法で約24~30時間 | 発熱後24時間以内の発作を予防 |
| 3回目投与 | 原則不要・禁忌 | 過剰投与リスク、医師指示がない限り不可 |
| 解熱剤坐薬 | ダイアップ後30分以上間隔 | けいれん予防を優先、吸収干渉を回避 |