ダビンチ(da Vinci)に代表される手術支援ロボットを用いた手術は、2026年現在、泌尿器科、婦人科、消化器外科、呼吸器外科、心臓外科の各領域で保険適用が拡大しています。具体的には、前立腺全摘除術、腎部分切除術、膀胱全摘除術、子宮全摘術、子宮筋腫核出術、胃切除術、直腸切除術、食道切除術、肺悪性腫瘍手術、僧帽弁形成術などが対象です。
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2026年度診療報酬改定では、内視鏡手術用支援機器加算(1万5000点=15万円)が新設され、年間200例以上のロボット手術を実施する医療機関では、手術点数に一律15万円が加算されます。この加算は患者負担に直接反映されるものではなく、医療機関の設備投資を評価する制度です。
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保険適用術式であれば、従来の開腹手術や腹腔鏡手術と同様に公的医療保険が適用され、患者の窓口負担は3割(70歳以上は2割または1割)となります。ただし、保険適用外の術式や自由診療を掲げる医療機関では、全額自己負担となるため注意が必要です。
ダビンチ手術の総医療費は、術式や入院期間によって異なりますが、おおむね150万円〜200万円程度とされています。この内訳には、手術料、麻酔料、ロボット使用料、入院費用、検査料、薬剤料などが含まれます。
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以下に、主要術式別の費用相場(3割負担)を示します。
| 術式 | 総医療費目安 | 3割負担目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 前立腺全摘除術 | 150万〜200万円 | 45万〜60万円 | 入院10〜14日、高額療養費制度で月8.7万円前後 |
| 子宮筋腫核出術 | 80万〜120万円 | 24万〜36万円 | 入院7〜10日、腹腔鏡手術よりやや高額 |
| 腎部分切除術 | 120万〜180万円 | 36万〜54万円 | 腎がん早期発見例、機能温存が目的 |
| 僧帽弁形成術 | 300万〜500万円 | 90万〜150万円 | 心臓外科、入院期間長め、高額療養費制度利用で月8〜15万円 |
前立腺がんのダビンチ手術では、診療報酬点数が9万5280点(医療費95万2800円、3割負担28万5840円)とされ、これに入院費(10〜14日)を加算すると、3割負担で45万〜60万円が一般的な負担額です。
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子宮筋腫のダビンチ手術は、総医療費80万〜120万円、3割負担で24万〜36万円が相場です。同一所得区分であれば、月ごとの支払上限額は開腹手術や腹腔鏡手術とほぼ同額(約8万〜9万円)となります。
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ダビンチ手術のように高額な医療費がかかる場合でも、公的医療保険に加入していれば「高額療養費制度」を利用することで、自己負担額を大幅に抑えることができます。この制度は、1ヶ月の医療費の自己負担額が一定額(所得区分により異なる)を超えた場合、超えた分が後から払い戻される仕組みです。
一般的な所得区分(年収370万〜770万円)の場合、1ヶ月の自己負担上限額は約8万7000円です。つまり、手術・入院で100万円の医療費がかかっても、窓口での支払いは約8万7000円(+差額ベッド代・食事代など)で済みます。
制度を最大限活用するためには、「限度額適用認定証」を事前に医療機関へ提示することが必須です。この認定証を提示すれば、窓口での支払いが上限額までで済むため、後日の払い戻し手続きが不要になります。認定証は加入している健康保険組合や市区町村の国民健康保険課で申請可能です。
なお、高額療養費制度は同一月内の同一保険加入者分の医療費が合算されるため、手術前後の通院や検査、投薬なども含めて計算されます。
ダビンチ手術の費用は、医療機関によって大きく異なる場合があります。特に注意すべきは、差額ベッド代(個室利用料)、食事代、術前の各種検査費用、そして自費診療の術式です。
差額ベッド代は、1日5000円〜2万円程度が相場ですが、病院によっては1日3万円を超えるケースもあります。入院期間が10〜14日であれば、差額ベッド代だけで5万〜30万円程度の追加負担となる可能性があります。
また、保険適用外の術式(自由診療)を選択した場合、病院間で費用に最大1100万円の開きがあるとの調査結果もあります。これは、ロボット使用料や医師の技術料、入院環境などが医療機関ごとに異なるためです。
参考)[데일리팜]다빈치수술비 천차만별…병원별 최대 1100만…
治療を受ける前には、必ず医療機関の窓口で以下の点を確認しましょう。
参考:AI Beat ダヴィンチ・hinotori・保険適用を徹底解説【2026年】
2025年時点で、国内約700施設にダヴィンチまたは国産手術ロボットのhinotoriが導入されています。導入施設は、大学病院、がんセンター、大規模総合病院が中心です。
2026年度診療報酬改定で新設された「内視鏡手術用支援機器加算」は、年間200例以上のロボット手術実績がある医療機関のみが算定可能です。この加算は、医療機関の設備投資や技術力を評価するもので、患者負担に直接影響するものではありませんが、手術実績の多い医療機関ほど技術の蓄積があり、合併症リスクや手術時間の短縮が期待できます。
手術支援ロボットの導入価格は、da Vinci Xiで3〜4億円、da Vinci 5で4〜5億円、国産hinotoriで2〜3億円と高額です。このため、手術件数が少ない医療機関では採算が合わず、導入自体を見合わせるケースもあります。患者にとっては、手術実績の多い医療機関を選ぶことで、費用対効果の高い治療を受けられる可能性が高まります。