あなたが指導している「洗顔料でしっかり洗い流す」は、実は必須ではありません。

ベピオゲルは過酸化ベンゾイルを主成分とするニキビ治療薬で、1日1回、洗顔後の清潔な肌に塗布します。使用量の目安は人差し指の先から第一関節までの長さで、約0.5gです。これはちょうど1円玉ひとつ分くらいの量とイメージすると分かりやすいでしょう。
参考)https://www.mai-skincl.com/wp-content/uploads/2015/06/bpo_shiyousarerukatahe.pdf
塗布する際は、左額・右額・左ほほ・右ほほ・鼻・あごの6箇所に置き、まんべんなく顔全体に広げます。目や唇、粘膜、傷口を避けて、こすらずやさしく塗ることが基本です。
参考)ベピオゲル・ベピオローションの塗り方・注意すること・スキンケ…
塗った後は必ず手を洗いましょう。
初めて使用する患者には、おでこなど狭い範囲から試して刺激の有無を確認させることが推奨されます。刺激がなければ徐々に範囲を広げ、1ヵ月ほどかけてステップアップしていくのが安全です。
参考)ベピオウォッシュゲルを使用される方へ|ニキビ一緒に治そうPr…
ベピオゲルを塗布してから洗い流すまでの時間は、製剤によって異なります。ベピオウォッシュゲルの場合は5〜10分後に洗い流すのが基本です。一方、従来のベピオゲル(塗布型)は洗い流す指示がなく、塗ったまま朝まで置くケースが一般的です。
参考)ベピオゲルのニキビへの効果と正しい使い方|副作用や注意点も詳…
過酸化ベンゾイルには漂白作用があるため、髪、眉、タオル、衣類への付着には注意が必要です。寝具やタオルは白色を選ぶよう患者に勧めると、漂白被害を未然に防げます。
参考)ベピオウォッシュゲル - 相模大野ひかる皮ふ科クリニック H…
漂白は一度起きると元に戻らないので注意ですね。
洗い流す時間の目安は15秒程度とされ、シャワーで流す場合は10〜15秒しっかり流すことが推奨されています。すすぎ残しがあると刺激や漂白リスクが高まるため、髪の生え際や首回りまで丁寧に洗うよう指導しましょう。
2025年6月に新発売されたベピオウォッシュゲルは、従来のベピオゲルとは使い方が大きく異なります。最大の特徴は「洗い流す」という工程が組み込まれている点で、これにより有効性と副作用のバランスに違いが生まれました。
従来品は塗布後そのまま放置するタイプでしたが、ウォッシュゲルは入浴のタイミングで塗布し、髪や体を洗いながら5〜10分待機し、シャワーで一気に洗い流す使い方が紹介されています。これなら洗顔と治療を同時に行えるので、続けやすいですね。
参考)【医師監修】ニキビのベピオウォッシュゲル治療|効果・使い方・…
| 項目 | ベピオゲル(塗布型) | ベピオウォッシュゲル |
|---|---|---|
| 洗い流し | 基本的に不要 | 5〜10分後に必須 0thclinic(https://0thclinic.com/medicine/bepio_washgel) |
| 使用タイミング | 朝または夜 maruho.co(https://www.maruho.co.jp/kanja/nikibi/bepio-wash/) | 入浴時が推奨 urata-hifuka(https://urata-hifuka.com/acne/bepio-wash.html) |
| 刺激の出やすさ | やや高め | 比較的マイルド |
つまり製剤名で使い方が全く違うということです。
処方薬を確認する際は、添付文書の製品名を必ずチェックすることが必須です。
夜にベピオゲルを塗布し、朝に洗い流すという使い方を採用しているクリニックもあります。この方法は日中の紫外線によるダメージを避けつつ、夜間にしっかり成分を作用させる狙いがあります。
朝の洗顔では、洗顔料を泡立てて顔を包み込むように洗い、ぬるま湯で髪の生え際まで丁寧にすすぐことが推奨されます。強くこすらず、ニキビをつぶさないよう注意しましょう。
どの場面の対策かというと、刺激症状や赤みが出やすい初期使用時です。この時期の肌トラブルを軽減する狙いで、ノンコメドジェニックテスト済みと記載された低刺激の洗顔料を選ぶという方法があります。患者には製品ラベルの記載を確認してもらうとよいでしょう。
ベピオゲル・ベピオローションの正しい塗り方やスキンケアの選び方が詳しく解説されています
過酸化ベンゾイルは刺激性のある成分であるため、使用初期にはヒリヒリ感や赤みが出ることがあります。これはアレルギーとは異なる一時的な反応であることが多いとされています。
参考)ベピオウォッシュゲル(過酸化ベンゾイル5%)|使い方(5〜1…
刺激が強い場合は使用頻度を週おきに調整するなど、段階的な導入が有効です。万一目に入った場合は直ちに水で洗い流す必要があります。
これは患者にも必ず伝えるべきポイントです。
また、塗布部位を強い日光に長時間あてないよう、帽子の着用や日焼け止めの併用を勧めることが大切です。日焼けランプの使用や紫外線療法は避けるべきとされています。紫外線対策としては、ノンコメドジェニックタイプの日焼け止めをスキンケアに組み込むという方法が一般的です。
2025年新発売のベピオウォッシュゲルについて、従来品との違いを皮膚科医が解説しています
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