あなたの指導、洗顔料無しでOKなんです。
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1日1回、洗顔後にFTU(約0.5g)を目安に塗布します。
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ベピオウォッシュゲルは塗布後5〜10分で洗い流しますが、従来のベピオゲル2.5%は塗ったまま保持するタイプです。
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洗顔料は不要で、水またはぬるま湯で15秒ほどしっかり洗い流すのが基本です。

ベピオゲルはニキビ治療に用いられる過酸化ベンゾイル製剤で、アクネ菌への殺菌作用と毛穴のつまり改善作用を持ちます。基本の使い方は1日1回、洗顔後に清潔な肌へ塗るというシンプルなものです。
参考)ベピオゲル・ベピオローションの塗り方・注意すること・スキンケ…
塗る量の目安はFTU(フィンガーチップユニット)と呼ばれる単位で、人差し指の先から第一関節までの長さに出した薬剤で顔全体をカバーできます。これはだいたい500円玉2枚分ほどの量に薬剤を薄く伸ばすイメージで、顔の5点(額・両頬・鼻・あご)に置いてから広げるとムラなく塗れます。
つまり量と手順を守ることが基本です。
初めて使用する患者には、いきなり顔全体へ塗るのではなく数日は狭い範囲で試すよう案内する医療機関が多く、これは刺激症状の有無を確認するための重要なステップです。この段階を省略すると、強い赤みやヒリヒリ感が広範囲に出てしまい、患者のアドヒアランス低下につながるおそれがあります。
ここが最も混同されやすいポイントです。従来品の「ベピオ®ゲル2.5%」や「ベピオ®ローション2.5%」は塗布後に洗い流さず、そのまま保持して薬効を持続させるタイプの外用薬です。
一方で2025年6月に発売された「ベピオウォッシュゲル5%」は、塗布後5〜10分で洗い流す新しいタイプの製剤です。洗い流す際の時間の目安は約15秒とされており、洗顔料は使わず水やぬるま湯だけで十分とされています。
参考)ベピオウォッシュゲルを使用される方へ|ニキビ一緒に治そうPr…
15秒というのは、ちょうど「いーち、にー、さーん…」と声に出してゆっくり15回数える程度の長さで、思っているより短い時間感覚です。
すすぎ残しがあると皮膚刺激や衣類の脱色トラブルにつながるため、髪の生え際やあごの下、耳の周りまで丁寧に洗い流す指導が欠かせません。洗い残しが多いと後述する脱色被害という金銭的なデメリットにもつながる点は、患者説明時に強調しておきたいポイントです。
ベピオゲルの使用初期には、赤み・ヒリヒリ感・皮むけ・乾燥といった刺激症状が出ることがあります。多くの場合、使用開始から1ヵ月を過ぎる頃には刺激を感じる頻度が減っていく傾向があります。
刺激が出た場合にすぐ中止すべきか迷う患者は多いですが、軽度であれば保湿を強化しながら継続できるケースも少なくありません。
これは使いはじめだけの現象です。
洗顔の頻度は1日2回程度、洗顔料を泡立ててぬるま湯で洗うことが推奨されており、ニキビをつぶさないよう強くこすらないことが重要です。洗顔料選びに悩む患者には、「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載された低刺激タイプを選ぶよう案内すると相談対応がスムーズになります。
過酸化ベンゾイルには脱色作用があるため、髪や眉毛、衣類、タオル、寝具にお薬が付着しないよう注意が必要です。塗布中や洗い流す前に白いタオルで顔を軽く押さえる程度にとどめ、色付きの寝具に直接触れないよう指導するのが実践的です。
薬剤が付く可能性のある衣類やタオルは、あらかじめ白色のものを用意しておくと安心です。これだけで洗濯物の脱色トラブルという地味だが確実に発生する被害を回避できます。
また使用中は日焼け対策も忘れてはいけません。刺激を感じやすい状態になっているため、日焼け止めの併用が推奨されています。凍結を避け、25℃以下の涼しい場所で保管することも品質維持のポイントです。
多くの解説記事は「洗い流す/洗い流さない」という使い方の違いにばかり注目しますが、実務でより重要なのはアドヒアランスへの影響です。塗ったまま保持するタイプは刺激が長引きやすく、途中で自己中断してしまう患者が一定数存在します。
一方で5〜10分で洗い流すウォッシュゲルは、刺激時間が短く済むぶん継続しやすいという設計思想が背景にあります。9歳の小児から使用できる点も、保険診療の現場で選択肢を広げる材料になります。
参考)【医師監修】ニキビのベピオウォッシュゲル治療|効果・使い方・…
どちらが優れているというより、患者の生活スタイルや過去の刺激症状の有無に応じて剤形を選び分ける視点が、これからの処方説明に求められます。
洗い流すタイプ「ベピオウォッシュゲル」の詳しい手順と刺激症状への対処法はこちら
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