在庫が残っているうちは処方を継続していいと思っていませんか。実はそれ、経過措置期間の満了日を過ぎると調剤できなくなります。

続いてノバルティスファーマが製造していた処方薬のザジテン点眼液0.05%も販売中止となっています。
参考)販売中止・移管製品情報|製品情報|医療関係者向け|ノバルティ…
そしてサンファーマが引き継いでいたザジテンカプセル1mgとドライシロップ0.1%も、2023年以降に相次いで販売中止が発表されました。
参考)https://jp.sunpharma.com/null/fedc79d48abe390bf9bc002d53720bda2f0320e0.pdf
つまり剤形ごとに終了タイミングが異なるということですね。
処方している剤形がどの段階にあるか、院内で一覧化しておくと混乱を防げます。
各社の告知文には「諸般の事情により」としか書かれておらず、明確な理由は公表されていません。
参考)https://jp.sunpharma.com/null/d6bfc775cb8743f10270f7358c3f00c2743bba24.pdf
ただし市販薬の販売中止時にメーカーが説明した理由は「需要が少なくなったこと」でした。
参考)アレルギー用の目薬でザジテンが減ってきているのは、なぜですか…
第二世代抗ヒスタミン薬の普及により、眠気が出やすいザジテンの処方機会自体が減っていたことが背景にあると考えられます。
需要減が理由なら、後発品の新規参入も見込みにくいという点です。
代替薬に切り替える際は、同じケトチフェンフマル酸塩を含む他社製剤があるかどうかを添付文書で確認するのが基本です。
経過措置期間とは、製造販売中止後も薬局や医療機関が在庫を使い切るまで調剤・販売できる期間のことです。
サンファーマの告知によると、ザジテンカプセル1mgの経過措置満了は2026年3月末、ドライシロップ0.1%は2027年3月末とされています。
参考)https://jp.sunpharma.com/null/413b88c49c4683842f67af811a3bc2453f600aa5.pdf
これは西暦で見るとあと1年前後しかないということです。
期限を過ぎると院内在庫があっても調剤できなくなるため、電子カルテの処方セットから早めに削除しておくのが安全です。
期限管理を怠ると、処方箋発行後に薬局側で受け付けられないというトラブルにもつながります。
代替薬選定では、まず「同成分の他社製剤があるか」を確認するのが原則です。
ケトチフェン点眼液であれば後発品が複数社から供給されているため、点眼液は比較的切り替えやすい状況にあります。
参考)ザジテン点眼はどこに売ってる?廃盤?通販・ドラッグストア最新…
一方でカプセルやドライシロップは同成分の代替が限られており、フェキソフェナジンやエピナスチンなど別系統の抗ヒスタミン薬への変更を検討するケースが多くなっています。
小児のドライシロップ製剤は特に選択肢が少ないため注意が必要です。
処方変更時は、眠気の強さや併用薬との相互作用も含めて患者ごとに見直すことをおすすめします。
意外と見落とされがちなのが、卸への発注データと院内マスタの更新タイミングのズレです。
メーカーの告知から院内システムの品目マスタ更新まで、数週間のラグが生じることがあります。
このラグの間に旧品目で処方が発生すると、後日の返品対応や患者への説明が発生し、薬剤部の業務負担が増えます。
告知が出た時点で、まず処方オーダリングシステム側の品目を一時的に「注意」表示にしておくと実務的です。
これだけでも現場の混乱はかなり減らせます。
ノバルティスファーマの販売中止・移管製品一覧では、ザジテン点眼液を含む年別の中止製品と告知文書を確認できます。
サンファーマのザジテンカプセル1mg販売中止のお知らせでは、経過措置期間の満了日と問い合わせ先が明記されています。
【指定第2類医薬品】イブA錠 90錠