ジェネリック(後発品)に切り替えようとして、実は同じ配合比の製品が存在しないことに気づいて困った経験はないでしょうか。
参考)オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン配合剤の同効薬比…
レザルタスを服薬中の患者から「ジェネリックはありますか?」と聞かれたとき、「あります」と答えてしまうと後で大きなトラブルになります。

レザルタス配合錠LD・HD に対応するジェネリック医薬品(後発品)は、2026年6月時点において薬価収載されていません。
これは非常に重要な情報です。つまり、「レザルタスのジェネリック」という名前で流通している製品は存在しないということになります。
薬局や患者から「安いジェネリックに変えてほしい」という要望があっても、"レザルタスそのもの"のコピー製品は処方できない状態です。正確に言えば、後発品なしということですね。
なぜこうなるのでしょうか? 配合剤は、単剤2成分のそれぞれの特許期間が重なるケースや、製造技術の難度から後発品メーカーが参入しにくいことがあります。
参考)医療用医薬品 : レザルタス (レザルタス配合錠LD 他)
| 販売名 | 区分 | 薬価(1錠) |
|---|---|---|
| レザルタス配合錠LD | 先発品(後発品なし) | 25.80円 |
| レザルタス配合錠HD | 先発品(後発品なし) | 48.00円 |
薬価データをみると、2026年時点で「後発品なし」の分類が明示されています。
「先発品のみ存在する」という事実を医療従事者として正確に把握しておくことが、患者説明の第一歩です。これは必須の知識です。
参考:医薬品の先発・後発品区分の確認に役立つデータベース
オルメサルタンメドキソミル・アゼルニジピン配合剤の薬価・後発品情報(データインデックス)
後発品が存在しないとしても、レザルタスの一般名(成分名)を正確に知っておくことは、代替処方や服薬指導において必ず役立ちます。
レザルタスの一般名は次のとおりです。
LDとHDで含有量が異なります。これは重要です。
| 販売名 | オルメサルタン | アゼルニジピン |
|---|---|---|
| レザルタス配合錠LD | 10mg | 8mg |
| レザルタス配合錠HD | 20mg | 16mg |
HDはLDのそれぞれ2倍量を含有していることが分かります。
参考)https://www.shirasagi-hp.or.jp/goda/fmly/pdf/files/1374.pdf
この量の違いを把握せずに単剤切り替えをすると、過降圧を引き起こす危険があります。薬価だけでなく規格の確認が条件です。
参考:レザルタスの添付文書(成分・用量の詳細)
レザルタス配合錠LD・HD 添付文書(PMDA)
「後発品がないなら、少しでも薬価を下げる方法はないのか」という疑問は現実的です。この場面で代替として検討されるのが、成分を2剤に分けた単剤処方です。
オルメサルタン メドキソミルの単剤後発品は複数存在します。
参考)http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se21/se2149115.html
アゼルニジピンの後発品についても同様に流通しています。
つまり、「オルメサルタン錠+アゼルニジピン錠」という2剤処方に切り替えることで、後発品を使用する形となります。これは使えそうです。
ただし、2剤分の薬代(調剤技術料や管理指導料を含む)が別々に発生するため、必ずしもコストが下がるとは限りません。単純に「2剤にすれば安くなる」という思い込みは要注意です。
また、患者の服薬アドヒアランスという観点では、1剤から2剤に増えることで「飲み忘れが増える」リスクもあります。飲み忘れは血圧管理に直結するため、慎重な判断が必要です。 レザルタス配合錠HDの基本情報(副作用・効果効能・電子添文な…
多くの降圧薬は「食後・食前どちらでもよい」ものが多いなか、レザルタス(アゼルニジピン含有)は朝食後投与が指定されています。
アゼルニジピンは食事によって吸収が高まる「食事依存性吸収」の特性を持っています。朝食後に服用することで安定した血中濃度が得られます。
空腹時に飲んでしまうと吸収率が大きく変わる可能性があり、期待する降圧効果が得られない場合があります。
単剤に切り替えた後も、アゼルニジピン錠は必ず「朝食後」に服用するよう患者への指導が必要です。これが原則です。
💡 服薬指導のポイント:朝食を抜く習慣がある患者や、シフト勤務で食事時間が不規則な患者には特に、「朝食後」の意味を丁寧に確認することが大切です。用法が変わった場合は薬剤師とも連携しましょう。
参考:アゼルニジピンの吸収と食事の関係についての詳細
レザルタス配合錠インタビューフォーム(岐阜薬科大)
レザルタスには独特の注意事項があります。
「高血圧治療の第一選択薬として用いない」 という制約です。
これは先発品のレザルタスだけでなく、成分単剤に切り替えた後の処方設計にも影響します。つまり、初めて降圧薬を処方する患者にレザルタス相当の成分合わせで処方を開始することは本来の適用外となります。
「ARBもCa拮抗薬も同時に使いたい」という場合でも、まず単剤で開始し、コントロール不良となってから配合剤や2剤に移行する、という流れが正しい手順です。
あわせて、禁忌についても確認が必要です。
🚫 妊婦または妊娠している可能性のある女性 → ARBは禁忌
🚫 アリスキレン(ラジレス)服用中の糖尿病患者 → 倂用禁忌
これらはジェネリックへの切り替え・代替処方時でも同様に適用されます。禁忌情報は先発・後発で変わりません。当たり前のことですが、切り替え時に意外と見落とされる場面があります。
参考:降圧薬配合剤の一覧と特徴の比較(医師向け)
降圧薬配合剤の一覧表(元八幡クリニック)
| 薬物動態パラメータ | 数値 |
|---|---|
| Tmax | 約1.1時間 |
| バイオアベイラビリティ | 98% |
| 半減期(t₁/₂) | 1.22〜1.58時間 |
| 分布容積(Vd) | 92.23〜104.86 L |
| 尿中未変化体排泄率(Ae) | 62.8〜64.9% |
| タンパク結合率 | 23.9〜45.4% |
| 透析除去率 | 約10% |
| 製品名 | 有効成分 | 先発品との強さの関係 | 注意事項 |
|---|---|---|---|
| エチゾラム錠0.5mg「アメル」 | エチゾラム | 同等(BE試験合格) | 依存性・習慣性に注意 clinicalsup |
| アムロジピン錠5mg「アメル」 | アムロジピン | 同等(BE試験合格) | 製剤賦形剤の違いに注意 kegg |
| カルバマゼピン錠200mg「アメル」 | カルバマゼピン | 同等だが吸収に個体差あり | 血中濃度モニタリング推奨 medley |
| オロパタジン塩酸塩錠2.5mg「アメル」 | オロパタジン塩酸塩 | 同等(BE試験合格) | 先発アレロックと同成分 sokuyaku |
| アリピプラゾール錠3mg「アメル」 | アリピプラゾール | 一部効能が異なる場合あり | 効能効果の確認が必須 jga |
| 銘柄名 | 経過措置満了日 | 備考 |
|---|---|---|
| ポビドンヨードゲル10%「明治」(4g) | 2024年3月31日(満了済) | 2023年11月21日告示 |
| ポビドンヨードゲル10%「イワキ」 | 2026年3月末(予定) | 在庫消尽2025年3月頃 |
| ポビドンヨードゲル10%「VTRS」 | 2026年3月31日(予定) | 2026年2月時点で廃止対象リストに掲載 |
| ポビドンヨードゲル10%「ケンエー」 | 経過措置期限欄は「−」(継続中) | 2024年11月改訂済・現行品 |
| 項目 | プラリア | ランマーク |
|---|---|---|
| 適応症 | 骨粗鬆症・関節リウマチ性骨びらん等 | 骨転移、多発性骨髄腫 |
| 用量 | 60mg | 120mg |
| 投与間隔 | 6ヶ月に1回 | 4週間に1回 |
| 規格 | シリンジ製剤 | バイアル製剤 |