
レクサプロを飲み始めると、吐き気や眠気、口渇といった副作用が出やすくなります。これはセロトニンが脳だけでなく消化管の動きにも関与しているためで、便秘や吐き気につながることが分かっています。
参考)レクサプロ(エスシタロプラム )の副作用とは?症状がきついと…
多くの場合、こうした症状は服用開始から1〜2週間ほどで軽快していく傾向があります。傾眠は約22.6%、悪心は約20.7%の頻度で見られるというデータもあります。数字で見るとやや高く感じますが、体が薬に慣れるまでの一時的な反応であることがほとんどです。
参考)レクサプロ【お薬Q&A】
つまり初期の不快感は「慣れの過程」ということですね。ただし症状が強く日常生活に支障が出る場合は、無理に我慢せず早めに主治医へ相談することが大切です。特に吐き気で食事が取れない、日中の眠気で業務に影響が出るといったケースは、用量調整の対象になり得ます。
レクサプロの抗うつ・抗不安効果が実感できるまでには、一般的に2〜4週間程度かかるとされています。一方で副作用は服用開始直後から出現しやすいため、「効果より先に副作用だけを感じる期間」がどうしても生じます。
この時期は精神的につらく感じやすいタイミングです。効果が出る前に自己判断で中断してしまうと、治療が振り出しに戻るだけでなく、後述する離脱症状のリスクも招きかねません。
どういうことでしょうか? 言い換えると、副作用のピークと効果実感のタイミングがずれているため、服用初期の数週間は「症状の記録」をつけておくと安心です。市販のメモアプリや服薬管理アプリで、日々の体調変化を簡単に記録しておく方法がよく使われています。
レクサプロは自己中断しない限り、比較的離脱症状が起きにくい薬とされています。ただし高用量(20mg)からいきなり中止した場合などは、中止後2日程度から症状が出現し始めることが報告されています。
具体的な症状としては、耳鳴り、しびれ、めまい、発汗、震え、ソワソワ感などが挙げられます。軽度なものを含めると約20%程度の頻度で生じるとされています。厳しいところですね。
離脱症状が出た場合、多くは服用再開により数日で改善に向かうとされています。減薬する際は2週間に1回程度のペースを基本とし、症状が強ければ1か月に1回程度に緩めるといった調整が行われます。減薬ペースを守ることが原則です。
レクサプロを含む抗うつ薬では、服用初期に不安や焦燥感、苛立ちが強まる「賦活症候群」と呼ばれる副作用が起こることがあります。特に24歳以下の患者でこの頻度が高くなるとされており、若年層への処方時は注意が必要です。
このリスクを避けるため、初回投与時はレクサプロ5mgなど少量から開始し、状態を見ながら慎重に増量する運用が取られることが多いです。少量開始が基本ということですね。若年患者への説明時には、この症候群の存在を事前に伝えておくと、症状出現時の混乱を減らせます。
あまり患者から自発的に申告されにくい副作用として、性機能障害(射精障害や勃起障害など)があります。これはアドレナリンα1受容体の働きが関係していると考えられており、レクサプロに限らず抗うつ薬全般で見られる副作用です。
意外ですね。この副作用は服用期間が長くなっても自然に消えるとは限らず、継続的な確認が必要な項目です。また、不整脈治療中の患者ではQT延長のリスクも指摘されているため、心疾患の既往がある場合は投与前の心電図確認が推奨されます。
診察の際にこうしたデリケートな副作用について患者から自発的な申告が得にくい場合、問診票にチェック項目を設けて確認する運用が有効です。問診票での確認が確実です。
レクサプロの用量や賦活症候群、QT延長など医師による解説はこちら