プレガバリン(商品名:リリカなど)は、神経障害性疼痛や線維筋痛症に対して広く使用されている薬です。しかし、この薬を服用している医療従事者や患者から「服用中に抜け毛が増えた」という訴えが少なくありません。医薬品医療機器総合機構(PMDA)の添付文書では、脱毛は「まれ」に分類される副作用ですが、実際の臨床現場では患者報告が散見され、特に長期服用例で注視が必要です。
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日本国内の添付文書では、プレガバリンの副作用として「脱毛」は「まれ」(0.1%未満)に分類されています。しかし、これはここまで「頻度が低い」という意味ではなく、「頻度不明」として扱われるケースが多いことを示唆しています。
参考)https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/guide/ph/300119_1190017F1150_1_01G.pdf
実際の患者コミュニティや海外の報告を見ると、以下の点が浮き彫りになります。
参考)Reddit - Please wait for verif…
このように、公式データと実際の患者報告の間には乖離が見られます。低頻度であっても、長期服用や高用量投与では注意が必要です。
プレガバリンは、中枢神経系においてα2δ受容体に結合し、神経伝達物質の放出を抑制することで鎮痛作用を示します。しかし、この作用が直接的に毛髪に影響する機序は現時点では解明されていません。
プレガバリンでも同様に、毛周期の変更やホルモンバランスへの影響が関与している可能性が考えられます。現時点では推測の域を出ませんが、抗てんかん薬共通の副作用としてとらえるべきかもしれません。
患者報告では、年齢や用量が関係している可能性が示唆されています。特に以下の点に注意が必要です。
| 年齢 | 報告頻度の傾向 |
|---|---|
| 20代〜40代 | 比較的多い |
| 50代以上 | 少ないが、加齢による脱毛との区別が困難 |
また、用量との関係では、1日300mg以上で服用している患者に報告が集中しています。これは、血中濃度が高くなることで副作用発現リスクが増加する可能性を示唆しています。
参考)鎮痛剤リリカの副作用:抜け毛発覚、減薬中&むくみも?【リハビ…
プレガバリン服用中に男性ホルモン(アンドロゲン)バランスが変化したという報告は現時点では確認されていません。しかし、患者からは「頭頂部の薄毛が悪化した」「男性型脱毛症が進行した」といった訴えがみられます。
これは、薬物による直接的な影響ではなく、以下の要因が関与している可能性があります。
参考)リリカ(プレガバリン)とは?効能・副作用まで医師が徹底解説!
現時点ではプレガバリンと男性ホルモンの直接の関連性は証明されていませんが、間接的な影響を考慮する必要があるでしょう。
処方医であっても、患者が自覚する前に薬物性脱毛を早期発見する方法があります。以下の指標を参考にしてください。
これらは、休止期脱毛の特徴です。通常、休止期脱毛は薬物服用開始後2〜4ヶ月で発現します。定期受診時に「抜け毛は増えていませんか?」と能動的に確認することで、早期対応が可能になります。
もし患者がプレガバリン服用中に抜け毛を訴えた場合、以下の対応が推奨されます。
さらに、以下の点に注意してください。
患者にとっては、痛みと脱毛のどちらを優先すべきか難しい判断になりますが、医師としては両者のバランスを見極めた対応が求められます。
参考リンク。
PMDA添付文書:プレガバリンの副作用一覧と頻度分類(公式データ)
医療用医薬品情報:プレガバリンの副作用と対策(日経メディカル)
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