パスタロンクリーム販売中止理由と代替品の選び方

尿素製剤パスタロンクリームが販売中止になった背景には何があるのか。処方や調剤の現場で困らないための代替品選びのポイントを解説します。

パスタロンクリーム販売中止理由

尿素配合の外用薬は在庫が潤沢というのは思い込みです。


パスタロンクリーム販売中止の要点
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段階的な販売中止

パスタロンクリームは全規格が一斉になくなったわけではなく、包装単位ごとに順次販売中止となっています。

参考)https://medinfo-sato.com/update/pdf/220222_pastaron.pdf
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継続品と中止品が混在

クリーム20%やソフト軟膏、ローションなど剤形によって販売継続と中止が分かれており、確認を怠ると誤発注につながります。

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代替品への切り替えが必要

同成分の後発尿素製剤や他社の保湿外用薬に切り替える際は、基剤の違いによる使用感の差にも注意が必要です。

参考)医療用医薬品 : パスタロン (パスタロンクリーム20% 他…


パスタロンクリーム販売中止の経緯と時系列



佐藤製薬は2022年2月にパスタロンクリーム10%の販売中止を案内し、この時点ではクリーム20%やソフト軟膏10%・20%、ローション10%は販売継続とされていました。しかし2024年10月にはソフト軟膏10%・20%で一部包装の販売中止が告知されています。


参考)https://x.com/DSJP_info/status/1843617083730637208


さらに2025年10月には、パスタロンクリーム20%についても包装小1250gと調剤用500gが販売中止となる案内が出されました。


参考)https://drugshortage.jp/drugdata.php?drugid=323341


つまり同じ「パスタロン」でも規格や時期によって状況が異なるということですね。


医薬品供給状況データベースでは告知日と実施時期が公開されているため、処方前に必ず最新情報を確認することが基本です。時系列を把握しないまま処方を続けると、患者に渡す直前で在庫切れが判明するケースも起こり得ます。院内採用薬リストの更新頻度をカレンダーで管理しておくと安心です。


参考)https://drugshortage.jp/list-sub.php?sub=2669701M2100


パスタロン中止に伴う添付文書上の確認ポイント

尿素製剤は角化性・乾燥性皮膚疾患治療剤に分類され、老人性乾皮症やアトピー皮膚、進行性指掌角皮症など幅広い適応を持ちます。添付文書には眼粘膜など使用してはいけない部位も明記されており、代替品選定時にも同様の禁忌事項を確認する必要があります。


参考)https://medical.itp.ne.jp/kusuri/shohou-20091026005647/


副作用発現頻度は臨床試験でソフト軟膏群・クリーム群ともに9.9%と報告されており、皮膚刺激感や紅斑、そう痒が主な内容です。数字にすると1250gの包装は500mlペットボトル約2.5本分に相当するボリュームで、調剤用としてまとまった量が使われていたことが分かります。


参考)パスタロンクリーム20%の効能・副作用|ケアネット医療用医薬…


代替薬に切り替える際は、同じ尿素濃度でも基剤(クリームか軟膏かローションか)が異なると患者の使用感に差が出ます。院内でよく使う保湿外用薬の一覧表を作成しておくと、切り替え時の説明がスムーズになります。



パスタロン代替品としてのジェネリックと注意点

尿素を有効成分とする外用薬にはウレパールやケラチナミンなど同名のOTC薬も存在し、10%以下の含有量であれば医薬部外品・化粧品としても流通しています。医療用として処方する場合は10%を超える濃度帯を含む製品から選ぶことが基本です。



後発品を採用する際は、薬価だけでなく添加物や保存剤の違いも確認しておくと安全です。これは使えそうです。


代替品候補を比較する際は、PMDAのくすり情報や添付文書検索サービスで成分・用法用量を照合する方法が有効です。以下のような参考リンクも確認しておくと、切り替え時の説明資料作成に役立ちます。


参考)添付文書情報 検索結果(医療用医薬品)|iyakuSearc…


PMDA公式サイトでパスタロン関連製剤の患者向け情報を確認できます


パスタロン供給状況の調べ方と院内対応フロー

医薬品供給状況データベース(DSJP)では、製品ごとに告知日・実施日・包装単位別の販売中止状況が一覧化されています。院内の薬剤部でこの情報を定期的にチェックする担当を決めておくと、急な欠品にも慌てずに対応できます。



どういうことでしょうか、と感じる場合は、包装単位まで細かく確認することが条件です。1250gの大容量包装が中止でも、他の包装サイズは継続していることがあるためです。



在庫管理システムに供給状況の更新情報を反映させる運用にしておけば、発注ミスのリスクを大きく減らせます。医療用医薬品検索サービスのHOKUTOやケアネットも、添付文書と薬価情報を同時に確認できるツールとして活用されています。


参考)https://hokuto.app/medicine/udCBOUdxE9p6pPbkh9Pf


パスタロン以外の尿素製剤との比較で見える独自視点

見落とされがちですが、パスタロンという製品名自体が「先発品」「OTC」「濃度違い」の複数バリエーションを含む総称として使われている点に注意が必要です。処方箋や院内資料に「パスタロン」とだけ記載されていると、実際にどの規格・剤形を指すのか分かりにくくなります。


参考)パスタロンM20α


つまり表記の統一が現場のミス防止につながるということです。


院内フォーマットでは「パスタロンクリーム20%」のように濃度と剤形まで明記するルールを設けることをおすすめします。これにより販売中止の影響を受ける規格とそうでない規格を、誰が見てもすぐに区別できるようになります。薬剤部での勉強会資料にこの表記ルールを盛り込んでおくと、新人スタッフへの教育にも役立ちます。

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