発作中の患者にオノンを追加投与しても、その場では何も改善しません。
参考)https://ubie.app/byoki_qa/medicine-clinical-questions/kaku0q4to

オノンの一般名はプランルカスト水和物です。ロイコトリエン受容体拮抗薬というグループに分類されます。
参考)プランルカスト水和物(オノン) – 呼吸器治療薬…
この薬は、肥満細胞や好酸球から放出されるシステイニルロイコトリエンが受容体(CysLT1)に結合するのを妨げます。ロイコトリエンは気管支平滑筋の収縮、粘液分泌の増加、血管透過性の亢進、好酸球の動員を引き起こす物質です。
つまり炎症の引き金そのものを止める薬ということですね。
鼻炎の三大主徴(鼻づまり、鼻水、くしゃみ)にもロイコトリエンが深く関わっているため、鼻粘膜の浮腫や過敏性の抑制にも効果を発揮します。吸入ステロイドやβ作動薬と併用されることも多い薬です。
これは意外ですね。発作時に飲んでも症状は治まりません。
空腹時より食後に服用したほうが吸収率が高くなる薬です。さらに朝より夕方の服用でバイオアベイラビリティが高まることも分かっています。飲み忘れが続くと十分な予防効果を得られないので、服薬アプリなどでリマインドを設定するのも一つの方法です。
治験で報告された副作用発現率は、喘息・鼻炎合わせて11.4%でした。主な内容は下痢、腹痛、発疹、眠気、嘔気、肝機能異常(AST・ALT上昇)などです。
重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー様症状、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、間質性肺炎、好酸球性肺炎、横紋筋融解症が添付文書に記載されています。
痛いですね。稀ではあるものの、見逃せない副作用です。
PMDAの再審査報告によると、推定総使用患者数460万人のうち、機構に報告された重篤な副作用は4例5件でした。このうち添付文書から予測できない未知の重篤副作用として、幻視、異常行動、熱性痙攣、尿閉が各1件報告されています。
参考)https://www.pmda.go.jp/drugs_reexam/2017/P20170629001/180188000_21700AMZ00618_A100_1.pdf
数字で見ると460万人に対して4例という非常に低い頻度です。ただし小児では異常行動などの精神神経系症状の報告があるため、保護者への説明時に一言添えておくと安心材料になります。
小児にはプランルカスト水和物として1日量7mg/kg(ドライシロップとして70mg/kg)を朝食後・夕食後の2回に分けて用時懸濁で経口投与します。
1日最高用量は10mg/kg(ドライシロップ100mg/kg)です。ただし成人の通常用量である450mg/日を超えないことが条件です。
体重によって用量が変わる薬ということですね。
喘息治療の現場では発作時対応薬と予防薬の役割分担が曖昧に説明されがちです。しかしオノンは完全に予防専用の薬だと位置づけると、患者指導が格段にシンプルになります。
発作時にオノンを追加服用しても意味がないと明確に伝えることが重要です。この一言で「薬を飲んでも効かない」という患者の誤解や不信感を防げます。
服薬指導の際は「毎日飲む予防薬」と「発作時のレスキュー薬」を分けて説明するのが基本です。この整理だけで患者のアドヒアランスが向上するケースも少なくありません。
長期的な炎症抑制効果を評価する際は、症状日誌や肺機能検査の記録と組み合わせると効果判定がしやすくなります。
PMDAの再審査報告書には、小児における投与量の詳細と重篤副作用の実例数が記載されています。
Wikipediaのプランルカスト項目には、薬理作用と副作用の詳細な解説が掲載されています。
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