オメプラゾール後発品、実は複数メーカーが販売中止です。

オメプラール錠20の薬価は37.8円ですが、ジェネリックのオメプラゾール錠20「SW」やオメプラゾール錠20mg「トーワ」は22.9円程度に設定されています。1日1回の服用でも1年間続ければ差額は数千円単位になります。錠剤1枚あたり約15円の差は、はがき1枚分の厚みほど小さく感じるかもしれません。ですが積み重なると患者負担にも医療費全体にも影響します。
参考)https://www.generic.gr.jp/index_sr.php?mode=compare&me_id=4417me_id=4417" target="_blank" rel="noopener">かんじゃさんの薬箱
つまり長期処方ほど後発品の経済的メリットが大きいということですね。
在庫管理や採用薬剤の見直しを行う際は、院内フォーミュラリーや薬価改定情報をこまめに確認することが基本です。薬価差だけを見て選ぶのではなく、供給の安定性も合わせて確認しておくと安心です。
意外なことに、オメプラゾール後発品の中には販売中止や出荷停止となった銘柄が複数存在します。日本ジェネリック株式会社のオメプラゾール錠10mg「MED」・20mg「MED」は在庫消尽をもって販売中止となりました。また注射用製剤のオメプラゾール注用20mg「NP」も供給停止が続き、2027年3月末を経過措置期限として販売中止が決定しています。
参考)https://medical.nihon-generic.co.jp/a.php?id=620
これは使えそうです、と思っていた銘柄が突然入手できなくなるケースもあるわけです。
厳しいところですね。
処方や採用の切り替えを急に迫られると、在庫確認や代替品への変更作業に余計な時間を取られてしまいます。医療用医薬品供給状況データベース(DSJP)を定期的にチェックする習慣をつけておくと、急な欠品にも慌てず対応できます。
オメプラゾール製剤ごとの最新供給状況(出荷停止・販売中止の有無)を確認できるデータベースです。
オメプラール錠20とオメプラール錠10では、適応となる疾患の範囲に差があります。錠20は胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎に加え、Zollinger-Ellison症候群やヘリコバクター・ピロリ除菌の補助にも用いられます。一方、錠10は非びらん性胃食道逆流症など、より軽症例向けの適応が含まれます。
参考)https://clinicalsup.jp/jpoc/drugdetails.aspx?code=47377
用量が変わるだけでなく、対象となる病態そのものが異なる点に注意が必要です。
〇〇の場合はどうなるんでしょう?と迷ったときは、添付文書の効能・効果欄を必ず確認するのが原則です。ジェネリックであっても先発品と同一の適応が承認されていますが、製剤ごとの規格違いを見落とすと処方ミスにつながるおそれがあります。電子カルテの薬剤マスタに規格別の適応情報を紐づけておくと、確認の手間を減らせます。
添加物が違えば配合変化のリスクも変わる、ということです。
特にアレルギー既往のある患者や、複数の注射薬を同時投与するケースでは、添加物情報まで踏み込んで確認することが望ましいです。インタビューフォームの「製剤に関する項目」を照合する習慣をつけておくと、思わぬ配合変化を未然に防げます。
一般には価格や効能ばかりが比較されがちですが、実務上は「経過措置期限」の管理こそが盲点になりやすい部分です。ニプロのオメプラゾール注用20mg「NP」のように、販売中止後も2027年3月末までは在庫消化目的での取引が可能な期間が設定されています。
参考)https://med.nipro.co.jp/servlet/servlet.FileDownload?file=00PRB00000bZnBp2AK
期限が切れる前に代替品への切り替えを終える必要があります。
この経過措置期間を把握していないと、切り替えのタイミングを逃し、直前になって代替薬の在庫確保に奔走することになりかねません。院内の採用薬台帳に経過措置期限を併記しておくだけで、この種の混乱はかなり防げます。あなたの施設でも、供給状況データベースと採用薬リストを月次で突き合わせる仕組みを作っておくと、急な欠品リスクへの備えになります。
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