
糸球体濾過量は、腎臓のすべての糸球体で単位時間あたりに濾過される血漿量を指します。単位はmL/分、またはmL/分/1.73m2で表され、腎機能を代表する指標として扱われます。
参考)https://clinicalsup.jp/jpoc/mc/eGFR_Estimated.htm
意外に重要なのは、GFRは腎臓の“最終尿量”ではなく、再吸収前の大きな流量を見ている点です。健常成人ではおおむね100mL/分前後、1日では150L前後の原尿が作られ、その大半は尿細管で再吸収されます。
参考)系統看護学講座
GFRは腎機能の総合力を示す一方で、単独では腎障害の原因までは分かりません。臨床では、eGFR、尿蛋白、尿アルブミン、血清Crなどを組み合わせて評価します。
参考)糸球体濾過量
参考)eGFR
参考)https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/001097683.pdf
参考)診断基準について
GFRの読み方で見落とされやすいのは、同じ数値でも体格や筋肉量で意味が変わる点です。とくにやせ、低栄養、長期臥床ではCrが低くなり、腎機能が実際よりよく見えることがあります。
GFRのゴールドスタンダードはイヌリンクリアランスです。イヌリンは糸球体で濾過されるだけで再吸収も分泌もされないため、理論上もっとも正確にGFRを反映します。
参考)https://s-igaku.umin.jp/DATA/61_05/61_05_06.pdf
参考)https://www.jmedj.co.jp/files/item/books%20PDF/978-4-7849-2557-5.pdf
GFRは固定値ではなく、腎血流、糸球体内圧、膠質浸透圧、ボーマン嚢内圧、糸球体濾過係数の影響を受けます。Starlingの力学で説明され、輸入・輸出細動脈の抵抗変化でも変動します。
参考)http://plaza.umin.ac.jp/~histsite/sikyutainoroka.pdf
参考)糸球体尿細管バランス vs. 尿細管糸球体フィードバック (…
臨床上の独自視点として、GFRは「腎臓のフィルター性能」だけでなく「自動制御の強さ」を反映する指標でもあります。つまり、同じeGFR低下でも、急性変化か慢性変化かで意味が大きく変わるため、前回値との比較が重要です。
日本では、日本人向けの推算式が広く使われています。男性はeGFR=194×Cr-1.094×年齢-0.287、女性はさらに0.739を掛けます。
参考)慢性腎臓病(chronic kidney disease: …
参考として、腎機能の考え方や計算式の実務的な整理には、eGFR解説や腎臓病診断基準の資料が役立ちます。日本語での確認には以下が有用です。腎機能低下の目安とeGFRの読み方がまとまっています。奈良県医師会 eGFRとは。
参考)eGFRとは – 一般社団法人 奈良県医師会
また、糖尿病性腎症の重症化予防では、eGFRと尿アルブミンの組み合わせが実務上重要です。腎機能評価の流れを押さえる資料として参照しやすいです。三重県 糖尿病性腎症重症化予防のために。
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