
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)は、一定の条件を満たす場合に健康保険が適用され、3割負担で受けることができます。保険適用となる主な条件は、医師(専門医)が診療のうえ検査が必要と判断した場合です。具体的には、胃の痛み・不快感・胸やけ・吐き気などの症状がある場合、健康診断や人間ドックで異常(要精密検査など)が見つかった場合、胃や十二指腸の病気(潰瘍・がん等)の治療後の経過観察、胃がんリスクが高いと判断された場合などが該当します。
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保険適用時の自己負担額は、原則3割負担で約5,000円~14,000円程度が目安です。ただし、検査の内容(生検・ピロリ菌検査・鎮静剤の使用など)や追加処置が必要な場合は、費用が増減することがあります。保険診療は全国どの医療機関でも同じ基準ですが、一部加算や地域差が生じる場合もございます。
専門医による診療の結果、胃カメラ検査が必要と判断される主なケースは次の通りです。慢性的な胃の痛みや不快感、胸やけ、吐き気が続く場合、食欲不振や体重減少、黒色便などの異常がみられる場合、健康診断・人間ドックで要精密検査となった場合、過去に胃潰瘍・十二指腸潰瘍・ポリープ・胃がん等の病歴があり経過観察が必要な場合、ピロリ菌感染が確認されている場合などが挙げられます。
これらの症状や条件があてはまる方は、医師(専門医)の診察を受けていただくことで、保険適用の胃カメラ検査が可能となります。ご自身の症状や既往歴に不安がある場合は、まずは専門医にご相談ください。病気の診断や治療を目的とした場合に保険適用となり、具体的には、胃炎や潰瘍、ポリープ、胃がんなどの疑いがある場合や、ピロリ菌感染の治療前後の確認、生検(組織採取)による精密な診断などが該当します。
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胃カメラ検査の費用は、保険適用か自費か、検査内容や追加処置によって異なります。2026年現在の最新診療報酬に基づき、費用の目安は以下の通りです。
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| 内容 | 1割負担 | 3割負担 | 自費診療(10割) |
|---|---|---|---|
| 胃カメラ検査単体(麻酔なし) | 1,500〜2,000円 | 4,500〜5,500円 | 10,000〜12,000円 |
| 胃カメラ+麻酔(鎮静剤) | 1,500〜2,200円 | 4,500〜7,000円 | 15,000〜20,000円 |
| 胃カメラ+病理検査(生検) | 3,000〜4,000円 | 8,000〜19,000円 | 25,000〜60,000円 |
| 胃カメラ+ピロリ菌検査 | 2,200〜2,500円 | 6,500〜11,000円 | 19,000〜33,000円 |
一般的な3割負担の方の場合、胃カメラ検査(観察のみ)は約6,000円程度です。鎮静剤を使用する場合は約6,500円となります。観察に加えて生検(組織を採取して顕微鏡で調べる検査)を行う場合は約9,000円、ポリープ切除を1カ所行う場合は約18,000円となります。
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これらの費用には、診察料や検査前の採血、前処置・麻酔薬剤費などが別途2,000円~3,000円程度必要となります。医療機関によって診察料や使用薬剤・点滴などの追加料金が発生するため、総合的にかかる費用が異なります。
ピロリ菌検査を追加する場合は、3割負担で約8,000円の追加費用がかかります。ピロリ菌は胃がんのリスク因子として知られており、検査で陽性となった場合は除菌治療を行うことで胃がんのリスクを下げることができます。
胃カメラ検査は多くの場合で保険適用となりますが、下記の条件に該当する場合は保険適用外(自費検査)となり、全額自己負担が必要です。健康診断・人間ドックなどの「健診目的」での検査(症状・所見がない場合)、医師が必要と判断しない場合(自覚症状やリスク要因がない場合)、ご本人の希望のみで行う検査(不安解消や念のため等)、ご家族に胃がん・消化器疾患の既往歴があって心配、などの理由、美容・ダイエットなど医療行為と認められない目的での検査が該当します。
自費での胃カメラ検査の費用は、医療機関によって異なりますが、一般的には15,000円〜20,000円程度が目安です。検査内容(生検・鎮静剤等)によっては追加費用がかかる場合もあります。また、条件により生検のみ一部の追加処置のみ保険診療に切り替わる場合もあります。
健康診断や人間ドックでの胃カメラ検査は、原則として保険適用外(自費)となります。これは、明確な症状や医師による診断がない「健診目的」の検査が医療保険の適用範囲外とされているためです。ただし、健診や人間ドックで異常所見が見つかり、精密検査として胃カメラ検査を追加実施する場合は、条件によって保険適用となることがあります。
費用の違いを整理すると、健康診断・人間ドックでの胃カメラ検査は自費で15,000円〜20,000円程度が一般的、精密検査(医師判断による保険適用)は3割負担で5,000円〜14,000円程度となります。健診結果で「要精密検査」となった際は、保険適用の条件や費用についてクリニックへご相談ください。
明確な症状やリスクがなく、医師が胃カメラ検査を「必要ない」と判断した場合は、健康保険の適用外となります。しかし、ご本人がご希望される場合は、自費(全額自己負担)で検査を受けることが可能です。自費検査の費用は医療機関によって異なりますが、15,000円~20,000円程度が一般的です。
胃カメラと大腸カメラを同時に受けた際の費用相場は以下の通りです。
| 内容 | 1割負担 | 3割負担 |
|---|---|---|
| 胃カメラ+大腸カメラ | 3,200〜3,600円 | 9,000〜11,000円 |
| 胃カメラ+大腸カメラ+病理検査 | 2,800〜10,000円 | 9,000〜30,000円 |
| 胃カメラ+大腸カメラ+ピロリ菌検査 | 3,890〜4,110円 | 11,870〜15,000円 |
| 胃カメラ+大腸カメラ+ポリープ切除 | 5,300〜8,300円 | 15,000〜35,000円 |
胃カメラと大腸カメラを同時に受けた時の費用は、受診する医療機関で使用する薬剤や、患者さんの健康状態によっても異なります。これらを同じ日に受けると、麻酔が少なくて済む、検査時の苦痛が軽減できるなどのメリットがあります。一方で、経済的負担が大きくなる、検査時間が長くなるなどのデメリットも発生するため、同時検査を受ける前によく検討する必要があります。
保険適用で受ける場合、3割負担の方なら以下が目安です。胃カメラ検査(薬剤料込)は約4,500円、胃カメラ検査+病理検査(薬剤料込)は約7,000円、大腸カメラ検査(薬剤料込)は約7,500円、大腸カメラ検査+病理検査(薬剤料込)は約10,000円、大腸カメラ検査+ポリープ切除(薬剤料込)は約20,000〜30,000円、同時検査(薬剤料込)は約14,000円、同時検査+ポリープ切除(薬剤料込)は約25,000〜35,000円となります。
大腸カメラ検査も胃カメラと同様に、保険適用の有無や検査内容によって費用が変動します。3割負担の方の場合、大腸カメラ検査(観察のみ)は約7,500円程度です。鎮静剤を使用する場合は約8,000円となります。観察に加えて生検を行う場合は約10,000円、ポリープ切除を1カ所行う場合は約20,000円となります。
胃カメラの検査費用を抑えたい場合は、以下の方法を試してみましょう。胃カメラ検査を受ける際は、ケースによっては保険が適用される方法があります。胃炎や胃潰瘍、胃がんなどが疑われるケースや、胃の諸症状があるケースでは保険が適用される可能性があるため、その場合は医師に保険適用の有無を尋ねましょう。
また、事前に簡易検査を行い、その結果胃カメラ検査が必要だと医師に診断され、詳しい検査を受ける場合にも保険が適用になります。病気の早期発見を目的とした胃カメラ検査には保険が適用されませんが、胃がんやその他の病気を早く見つけることは非常に重要なため、お金がかかるから、といった理由で健康診断を避けることはおすすめできません。
自治体や企業の検診を利用すると、胃カメラによるがん検診の費用を抑えることが可能です。住んでいる市町村や働いている企業での補助制度を利用すると、胃カメラによるがん検診の費用を抑えることが可能ですが、補助制度を利用して胃カメラを受ける場合、年齢制限や治療中の人は受診できないなどの条件があるため、詳細をよく確認する必要があります。
多くの自治体では、一定の年齢以上の住民を対象に、がん検診の費用補助を行っています。胃内視鏡検査は主に50歳以上を対象としており、2年に1回の頻度で受けることができます。自治体によって補助内容は異なりますが、無料または低額で検査を受けられる場合があります。お住まいの市区町村の保健センターや役所にお問い合わせください。
医療費控除を利用する方法もあります。胃に異常があり、胃カメラを定期的に受ける必要があると判断された場合は、医療費控除の対象になるか確認しましょう。年間にかかる医療費が10万円を超える場合、確定申告を行うことで控除が受けられるため、医療機関を受診した際の領収書は保管しておきましょう。
健康診断などで重大な病気が見つかり、治療を行った場合は健康診断などの費用も医療費控除の対象になります。経口内視鏡ではなく経鼻内視鏡を選択するのも一つの方法です。経口内視鏡を受ける場合は合わせて麻酔や鎮静剤の使用が勧められるケースが多いため、その分追加料金が発生します。
一方で、経鼻内視鏡は経口内視鏡と比較して痛みや不快感を感じにくいため、麻酔なしでも苦痛が少ない検査を受けられる可能性があります。生命保険・医療保険の活用も検討しましょう。生命保険や医療保険に加入している場合、内視鏡検査にかかった費用は保険請求できる可能性があります。
内視鏡を使った胃や大腸のポリープ切除は、「手術給付金」として保険金の支払い対象となる可能性があります。ただし、観察のみや生検は、検査目的なので手術給付金の対象にならないケースが多いようです。保険会社ごとの規約や契約内容によって異なりますので、保険会社の相談窓口などでご確認ください。
厚生労働省 健康保険診療報酬の基準について
日本医師会 がん検診に関する各自治体の補助内容
国立がん研究センター がん対策情報センター
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