あなたの在庫、実は回収対象かもしれません。

つまり供給が安定しないまま最終的な販売中止に至ったということですね。
さらに追い打ちをかけるように、2025年11月25日には「フルナーゼ点鼻液50μg28噴霧用」と「小児用フルナーゼ点鼻液25μg56噴霧用」で安定性モニタリング中に含量が承認規格を外れていたことが判明し、クラスⅡの自主回収が発表されました。対象外となったのは56噴霧用の別包装のみで、同一成分でも包装によって扱いが異なる点は現場で見落とされやすいポイントです。処方履歴やカルテで対象ロットを確認する作業は、思った以上に手間がかかります。
参考)「フルナーゼ点鼻液50μg28噴霧用」、「小児用フルナーゼ点…
代替品として案内されているのは、後発医薬品の「フルチカゾンプロピオン酸エステル点鼻液」シリーズです。長生堂製薬やニプロES、日医工などの品目が出荷停止・販売中止となった際にも、同様にグラクソ・スミスクラインのフルナーゼ点鼻液が代替品として案内された経緯があり、今回はその立場が逆転した形です。
薬価は1瓶あたり452.50円程度で、10瓶入りの包装単位が一般的です。金額だけを見てもピンと来にくいですが、はがき10枚分ほどの薬価差に相当すると考えるとイメージしやすいでしょう。切り替え時には、含有量(50μgと25μgの小児用)や1回あたりの噴霧回数が完全に一致しない製品もあるため、添付文書での用法用量の再確認が必須です。
在庫が切れる前に、採用する後発品を1つ決めておくと安心です。院内採用薬リストを見直すタイミングとしても、ちょうどよい機会と言えます。
経過措置期間は2026年3月末日までとされており、この期間中は既存の品目コード(レセプト電算コード246721097など)での請求が可能です。期限を過ぎると同じコードでの調剤報酬請求ができなくなるため、レセプトコンピューターのマスタ更新も併せて必要になります。
経過措置満了後は在庫があっても出荷が止まるということですね。
在庫の消化スケジュールを立てる際は、患者ごとの処方サイクル(1本あたり約1〜2カ月分)を踏まえて逆算することをおすすめします。院内の在庫管理システムやFAXDMサービスなど、卸業者からの経過措置品目一覧表を定期的にチェックできる仕組みがあると、確認漏れを防ぎやすくなります。
参考)https://medical.nihon-generic.co.jp/uploadfiles/news/Expiration_date_of_invoice_price_251112.pdf
見落とされがちなのが、販売中止のニュースに気を取られて自主回収の情報を見逃すケースです。今回のクラスⅡ回収は「重篤な健康被害が発生する可能性は低い」とされていますが、対象ロットを処方・調剤していた場合は患者への説明義務が生じます。
対象外のロットなら問題ありません。
回収対象となったのは含量規格を外れたロットのみで、全ロットが対象ではない点も誤解しやすいところです。院内在庫のロット番号を、メーカーが公開する回収対象ロット一覧と照合する作業を、まだ済ませていない施設は早めの確認をおすすめします。
今回の販売中止は医療用医薬品としての「フルナーゼ点鼻液」が対象であり、2019年から発売されているOTC(市販薬)としてのフルナーゼには直接の影響がないとされています。処方薬と市販薬は同じ成分名でも承認区分が異なるため、患者から「市販でも買えなくなるのか」と質問された際は、この違いを丁寧に説明する必要があります。
参考)【2026年版】花粉症のフルナーゼは市販で買える?効果が出る…
市販薬なら継続して購入できます。
患者向けの説明資材やQ&A集を院内掲示物として用意しておくと、窓口対応の負担を減らせます。花粉症シーズン前に情報を整理しておくことが、結果的にクレーム対応の時間を減らすことにつながります。
参考)フルナーゼ点鼻薬は販売中止?理由と最新の購入方法まとめ
GSKpro医療関係者向け情報サイトでは、フルナーゼ点鼻液の販売中止・自主回収に関する最新のお知らせを一覧で確認できます
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