1Dayレンズなら装用したまま点眼しても問題ないと指導している医療従事者がいますが、実はソフトレンズの種類を問わず添付文書上は装用中の使用そのものが推奨されていません。

フルメトロン点眼液は合成副腎皮質ホルモン(ステロイド)製剤で、有効成分フルオロメトロンが炎症反応そのものを抑えます。結膜炎や角膜炎、虹彩炎など幅広い眼炎症性疾患に処方される薬です。
通常の用法は1回1〜2滴を1日2〜4回で、年齢や症状に応じて調整されます。点眼後は1〜5分ほどまばたきをせず目を閉じておくと、薬液が結膜嚢内にしっかり留まります。
参考)https://www.wakamoto-pharm.co.jp/upd/medic/0000000002_03.pdf
つまり点眼手技も効果に直結するということですね。
指導する際は、容器を振ってから使うタイプであることも忘れずに伝える必要があります。この点を見落とすと有効成分が均一に行き渡らず、効果が不安定になるケースがあります。
薬剤が付着したレンズをそのまま使い続けると、角膜への刺激やかすみ目といった二次的なトラブルにつながります。炎症が起きている間は、原則としてコンタクトレンズ装用自体を中止することが望ましいとされています。
参考)フルメトロン点眼液(フルオロメトロン点眼液)の効果・副作用を…
厳しいところですね。
やむを得ず装用を続ける場合は、レンズを一度外してから点眼し、装用を再開するまでにハードレンズや1Dayレンズでも一定の間隔を空ける指導が必要です。実際の臨床現場では「1Dayなら大丈夫」という自己判断で装用したまま使う患者も少なくありませんが、添付文書ベースでは推奨されていない点を明確に伝えるべきです。
2ウィークやハードコンタクトのユーザーに対しては、点眼から5分以上、できれば10分程度の間隔を空けるよう案内する情報もあります。これは目薬の量にすると1滴、はがきの角ほどの水滴が角膜表面に広がり吸収される時間のイメージです。
参考)先週、左目が結膜炎になり、2種類の点眼薬をしてました...
5分という数字だけを覚えてしまうと不十分な場合もあるため注意が必要です。
他の点眼薬を併用している患者には、フルメトロンとの間隔も5〜10分程度空けるよう指導することが基本です。花粉症シーズンなど複数の点眼薬を使う患者が増える時期は、点眼順序を紙にメモしてもらう、または服薬手帳アプリで管理してもらうといった工夫が有効です。
参考)フルメトロン点眼液は市販で買える?効果やコンタクトとの相性な…
装用再開の目安を一言で伝えるなら、点眼後15分は待つ、が原則です。
続けて使用した場合、眼痛や頭痛、見えにくさを伴う緑内障のリスクが添付文書上明記されています。さらに長期使用では後嚢下白内障が生じることもあり、見えにくさという自覚症状が出た時点ですでに進行しているケースもあります。
痛いですね。
角膜ヘルペスや角膜真菌症、緑膿菌感染症といった感染性合併症のリスクも指摘されており、涙や眼痛を伴う場合は速やかな受診が必要です。コンタクトレンズ装用中は角膜のバリア機能が低下しやすいため、これらの感染リスクはさらに高まると考えられます。
長期処方が必要な患者には、眼圧測定と細隙灯検査の定期実施を組み合わせた管理が基本です。
検索上位の記事では触れられにくい点として、患者が「コンタクト装用禁止」と聞いても、洗浄液や保存液まで気を配っていないケースが多いことが挙げられます。レンズケースに薬液が微量混入するだけでも、次回装用時の刺激につながる可能性があります。
どういうことでしょうか?
これはレンズケースの洗浄や交換タイミングの指導が、点眼指導とセットで語られていないために起きるギャップです。点眼薬の説明だけでなく、レンズケア用品の取り扱いまで踏み込んで案内すると、患者の理解度とアドヒアランスが大きく向上します。
具体的には、点眼期間中は使い捨てタイプのレンズケースや1Dayレンズへの一時的な切り替えを提案する選択肢もあります。患者ごとの装用スタイルに応じて、無理のない範囲で提案することが基本です。
フルメトロンなどステロイド点眼薬の薬理作用や使用上の注意を製薬企業視点で確認できます
花粉症治療中のコンタクトレンズ装用可否について眼科専門医がまとめた資料です