
炎症性腸疾患(IBD)の代表的な症状は、慢性的に続く下痢・血便・腹痛・発熱です。これらの症状が良くなったり(寛解)、悪くなったり(再燃)を繰り返しながら長い年月続くことが特徴的です 。
参考)https://www.med.jrc.or.jp/tabid/802/Default.aspx
参考)炎症性腸疾患|渋谷駅直結SHIBUYAサクラステージ5F|ゆ…
参考)炎症性腸疾患
症状の重症度は、排便回数・血便の有無・発熱・頻脈・貧血・赤沈値・体重増加などから評価されます。重症基準を満たす場合、速やかな治療介入が必要です 。
参考)http://www.ibdjapan.org/for_medical/pdf/doc07.pdf
炎症性腸疾患は、腸の病気だけでなく、全身性の症状(腸管外合併症)を伴うことが少なくありません。腸管外合併症の発生頻度は6~47%と報告されており、関節・皮膚・肝胆道・眼など多彩な臓器に影響を及ぼします 。
主な腸管外合併症
参考)炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)と関節の痛み &#8…
腸管外合併症は、腸の疾患活動性の上昇に伴って発生するもの(結節性紅斑、上強膜炎)と、独立した経過をたどるもの(強直性脊椎炎、ぶどう膜炎、PSC)があります。治療方針の決定には、腸管外病変の活動性を考慮する必要があります 。
炎症性腸疾患の確定診断には、内視鏡検査と病理組織検査が不可欠です。内視鏡検査では、炎症の性状・範囲・重症度を評価し、感染性腸炎や薬剤性腸炎との鑑別を行います 。
内視鏡所見の特徴
病理組織検査は、炎症性腸疾患の確定診断において重要な役割を果たします。しかし、炎症性疾患では病変部から正確な組織生検が行われていても、確定診断に至らないケースも少なくありません 。
病理組織所見のポイント
参考)早期発症型炎症性腸疾患 診断の手引き - 小児慢性特定疾病情…
参考)http://www.igaku.co.jp/pdf/1910_wocnursing-3.pdf
早期発症型炎症性腸疾患の診断基準では、臨床症状・検査所見と補助所見を組み合わせ、既知の免疫不全症や消化管アレルギーを除外する必要があります 。
クローン病は、腸管壁の全層に及ぶ慢性炎症のため、繰り返す炎症により潰瘍部の腸管が線維性狭窄を起こし、慢性的な通過障害を生じます。これら狭窄性病変のうち、イレウス管による減圧や内視鏡的バルーン拡張術、薬物治療、栄養療法で改善しない症例が手術適応となります 。
腸管合併症の種類
瘻孔や膿瘍形成は、薬物治療などの保存的治療により良好なQOLが得られる場合もあり、病勢に応じて手術適応を決める必要があります。一般的に保存的治療で改善しない症例、内瘻化して腸管のバイパスが形成されることによる吸収障害をきたした症例、癒着などによる通過障害をきたした症例が手術適応となります 。
早期発症型炎症性腸疾患(6歳未満発症)は、成人与されるIBDとは異なる病態を示すことがあります。早期発症型IBDの診断基準は、臨床症状・検査所見と補助所見を組み合わせ、既知の免疫不全症や消化管アレルギーを除外する必要があります 。
早期発症型IBDの診断基準
A. 臨床症状・検査所見(1~3を含む4項目以上を満たす)
B. 補助所見(2項目以上を満たす)
C. 参考条項
早期発症型IBDは、成人型とは異なる遺伝的背景や免疫学的機序を持つ可能性があり、治療方針の決定には注意が必要です。
参考リンク
日本消化器病学会 炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン 2023:IBDの診断・治療・経過観察の標準的な指針が記載されています。
炎症性腸疾患内視鏡診療ガイドライン:内視鏡検査の適応・所見・評価方法について詳しく解説されています。
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