
K-POP第3世代は、EXOの『Growl』が大ヒットした2013年ごろから本格的に始まった世代です。 デビュー時期としては2012年〜2017年ごろが基準となっており、2013年〜2019年ごろを中心に活動したグループが「K-POP第3世代」と呼ばれることが多くあります。
参考)K-POP第3世代とは?“グローバルファンダム”を生んだSN…
この第3世代は、第2世代が築いた国内外での人気を背景に、グループ数が一気に増加し、競争の激化とともにK-POPのマーケティングやファン文化も大きく変化していきました。 そして、K-POPが本格的に海外進出を見据えはじめた時期でもあります。
2016年には中国で限韓令が発令され、主要市場のひとつだった中国との関係が冷え込むなか、各事務所は東南アジアや欧米への展開をさらに強めていきます。 その流れの中で、多国籍グループの増加やグローバル展開を前提とした戦略が加速し、K-POPは「韓国発のコンテンツ」から「世界基準の音楽ジャンル」としての立場を確立しはじめました。
K-POP第3世代を代表するグループは、以下の大手事務所からデビューしたアーティストたちです。
SMエンターテインメント
YGエンターテインメント
JYPエンターテインメント
BIGHIT MUSIC(当時はBigHit Entertainment)
PLEDISエンターテインメント(現在はHYBE傘下)
CUBEエンターテインメント
STARSHIPエンターテインメント
その他注目グループ
これらのグループは、2026年現在でも高い人気を維持しており、BTSはSpotify 8100万フォロワー、BLACKPINKは5600万フォロワーを誇っています。 BTSは2026年3月に完全体復帰を果たし、アルバム「Arirang」でBillboard 200初登場1位、初日398万枚の販売を記録しました。
参考)https://www.kpopjournal.tokyo/kpop-top10-bts-1-2026-2/
第3世代の音楽性は、世界市場を意識した楽曲制作が本格化したことが特徴です。 英語詞を多く取り入れたタイトル曲や、グローバルな音楽トレンドを取り入れたサウンド構成が目立ちます。
BTSが海外プロデューサーと制作した『DNA』や『MIC Drop』のように、欧米市場をターゲットにした作品が増加。 K-POPという枠にとどまらず、ヒップホップやEDM、トラップ、R&Bなど、さまざまなジャンルを融合させた実験的な試みも広がっていきました。
また、SMエンターテインメントをはじめとする大手事務所が導入した「ソングキャンプ形式(複数の海外作曲家・プロデューサーが合宿形式で楽曲制作を行う方式)」により、音楽性はより多様かつ国際的なものに。 この時代から、"世界で通用するK-POP"を目指した本格的な基盤が築かれていきます。
第3世代では、YouTubeやX(旧Twitter)、InstagramといったSNSでの発信が活発化し、グループやメンバー個人の魅力がより身近に感じられるようになります。 さらに『Run BTS!』のような事務所発信のコンテンツが台頭し、ファンがグループをより深く知るきっかけとなります。
こうした動画コンテンツの充実によって、K-POPという文化そのものを楽しめる場が広がり、世界中にファン層が拡大していきました。 BTSは、SNSを駆使した巧みなデジタルプロモーション戦略と、コンテンツの多言語対応により、国境を越えた大規模なファン層を獲得しています。
YouTubeでのミュージックビデオ(MV)公開やTikTokでのダンスチャレンジなど、SNSを駆使した巧みなデジタルプロモーション戦略が、K-POPの世界的な人気を後押ししています。 新曲リリース時には、ファンが参加できるダンスチャレンジを流行させ、世界的なバイラルヒットを生み出す手法が定着しています。
K-POP第3世代は、第2世代が築いた人気を受けて、より戦略的に海外へと踏み出した過渡期の世代です。 グループの構成、音楽性、ファンとの関わり方など、あらゆる面で試行錯誤が繰り返された時代でした。
多国籍・大人数グループの台頭が進み、EXOやSEVENTEENのような大人数グループが目立つようになります。 また、日本・中国・アメリカ・タイなど、アジア圏を中心にさまざまな国籍のメンバーを加える多国籍グループも当たり前になっていきます。
こうして、デビュー当初から海外展開を前提にした戦略が、業界全体に定着していきました。 第3世代の後半ごろから、日本では「第3次韓流ブーム」と呼ばれる現象が起こりました。 2017年にはTWICEが『第68回NHK紅白歌合戦』に出演し、小学生から大人まで、幅広い年代の人々がTWICEに夢中に。
第3世代では、サイン会やさまざまなコンテンツを通じて、ファンとの距離がぐっと近づいていきました。 対面でのサイン会はもちろん、VLIVEをはじめとした生配信(現在のWeverse LIVEにつながる文化)によって、リアルタイムでの交流が可能に。
アイドルが生配信を行い、ファンのコメントを拾いながら会話をする──そんな双方向のコミュニケーションが日常的になります。 これによって"熱量の高いファン"が生まれやすくなり、ファンダムのあり方も大きく変化していきました。
こうしたファンとの関わり方は、第4世代・第5世代へと引き継がれ、進化を続けています。 K-POP第3世代は、単なる"音楽の消費者"としてではなく、ファンが能動的に"参加する"スタイルの推し活が根づき始めた時期です。
グッズ収集やSNSでの応援活動、動画リアクションやファンアートの投稿など、楽しみ方は多様化。 また、第2世代に憧れて育った若者たちが、実際にアイドルを目指す流れも生まれ、第3世代の影響力の大きさを物語っています。
ファッション・メイクなどのビジュアル面にとどまらず、ライフスタイルや価値観にも影響を与えるようになったのが、第3世代の特徴といえるでしょう。 SNSやYouTubeなどのプラットフォームを通じて、海外ファンのアクセスも一気に加速。
字幕付きコンテンツや多言語対応も当たり前になり、韓国語が分からなくてもコンテンツを楽しめる環境が整い始めました。 これにより、K-POPはアジア圏を越えて欧米・南米など世界中に広がり、多国籍なファンダムが形成されていきます。
第3世代からは、カメラを意識したパフォーマンスや構成の工夫が見られるようになりました。 1曲の中でフォーメーションをめまぐるしく変えるなど、「ステージでどう魅せるか」に重点が置かれるようになりました。
さらに、現在のK-POPでは当たり前になったチッケム(個人フォーカス映像)の文化もこの時期に登場。 これにより、1人ひとりのメンバーの魅力がより可視化され、ファン層の広がりにもつながっています。
こうした視覚的な完成度の高さや、誰が見ても伝わる"映える構成"を武器にした楽曲・パフォーマンスが多かったからこそ、第3世代の楽曲はその後のサバイバルオーディション番組で課題曲として多く採用されるようになりました。 今でもカバーされる機会が非常に多い世代で、後続世代にも大きな影響を与え続けています。
BTS『花様年華』シリーズのように、一連のアルバムやMVでストーリーを展開するスタイルが増えたのもこの時期からです。 単なる1曲・1MVではなく、連作として世界観を描き続ける手法がファンの考察を呼び、熱狂的な支持を集めました。
また、K-POP第2世代末期〜第3世代初期のアイドルグループ VIXXは、「コンセプトドル(コンセプトアイドル)」の先駆け的存在。 第3世代における"世界観の一貫性"重視の潮流に先んじていたと言えます。
こうした"コンセプト完遂型"のアプローチが注目されて、後続世代(特に第3世代以降)の「ストーリー性を重視したグループ」にも影響を与えたと考えられます。 第3世代の音楽・パフォーマンスの特徴は、後の世代にも受け継がれ、K-POP全体のクオリティ向上に貢献しています。
2026年現在、第3世代アイドルは続々とカムバックを果たしています。 「エクバンウォン(EXO・BTS・Wanna One)」を中心に、EXOは正規8集をリリース。 BTSは2026年3月に完全体復帰し、アルバム「Arirang」でBillboard 200初登場1位、初日398万枚の販売を記録しました。
BLACKPINKは新曲「DEADLINE」で初日146万枚を超え、ガールズグループとしての史上最高記録を樹立しました。 SEVENTEENはワールドツアー「NEW_」で29公演・約84万人動員を記録。
2026年K-POP市場において、最も大きな影響を与えたのはBTSとBLACKPINKです。 これらのグループは、他のアーティストたちに比べて圧倒的な影響力を持ち、2026年のK-POP市場をリードしています。
医療従事者向けの視点から、K-POP第3世代の文化的影響を考えると、いくつかの興味深いポイントがあります。
まず、K-POP第3世代のファンダム文化は、社会的つながりやコミュニティ形成に寄与しています。 サイン会やVLIVEなどの双方向コミュニケーションは、ファンのメンタルヘルスにポジティブな影響を与える可能性があります。
また、K-POPの音楽自体が持つストレス軽減効果も注目されます。 ヒップホップやEDM、R&Bなど多様なジャンルを融合させたサウンドは、聴く人の気分を高め、リラクゼーション効果をもたらすことが期待できます。
さらに、K-POPアイドルの厳しいトレーニングシステムとプロフェッショナリズムは、医療従事者にとっても参考になる点があります。 長期間の練習生期間を経て、歌やダンス、語学、人間性教育まで含む厳しいトレーニングを積むシステムは、医療専門家の継続教育やスキルアップにも通じるものがあります。
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