参考)https://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/yakuzai/data/49.pdf
ビタミン剤を飲んだあとに尿が目立って黄色くなると、不安になる方は少なくありません。ですが、この変化はビタミンB2がそのまま、あるいは代謝されずに排泄された結果として説明できます。特にマルチビタミンや栄養ドリンクのように複数成分を含む製品では、色の変化がより分かりやすく出ます。健康食品の安全性情報でも、過剰摂取したビタミンB2は尿中へ排泄され、尿が黄色やオレンジに変色しうるとされています。参考資料はこちら
参考)ビタミンB2 - 「 健康食品 」の安全性・有効性情報
水溶性ビタミンの特徴は、「吸収されたら終わり」ではなく、必要量を超えた分が外へ出やすい点にあります。したがって、尿の色の変化は摂取状況を反映することがあり、服用後数時間の変化として観察されることもあります。これは異常というより、成分が体外へ移行しているだけの現象です。実際、ビタミンB2を含むサプリメントでは、摂取後しばらく鮮やかな黄色になることが報告されています。参考資料はこちら
参考)医薬品による尿の着色 – 【ハートフルグループ|…
意外に見落とされやすいのは、ビタミン剤による色調変化と脱水による濃縮尿が、見た目だけでは混同しやすいことです。ビタミンB2では蛍光感のある黄色が出やすい一方、脱水では尿そのものが少なくなって黄褐色寄りに見えます。色だけで判断せず、尿量、口渇、発汗、下痢、発熱なども合わせて見ると整理しやすくなります。尿の色が濃いからといって、必ずしもビタミン不足や薬効不足を意味するわけではありません。参考資料はこちら
参考)NST便り−第43報−
医療現場では、尿の色そのものよりも、検査値との整合性が重要です。ビタミンCのように試験紙反応へ影響する成分があると、見た目が自然でも検査結果にずれが生じることがあります。とくに健診や外来採尿の前には、サプリメントや栄養ドリンクの使用歴を確認しておくと、再検査や誤解を減らせます。東京医科大学病院の資料でも、ビタミンB2の着色だけでなく、薬剤による尿の変化全般が整理されています。参考資料はこちら
ビタミン剤による黄色い尿は、多くの場合で心配のいらない変化です。ただし、赤色や褐色の尿は、血尿、肝胆道系異常、横紋筋融解症などを含めて鑑別が必要になります。なかでも筋肉痛や脱力を伴う褐色尿は見逃したくない所見です。尿の色を単独で見るのではなく、症状とあわせて評価する視点が重要です。参考資料はこちら
参考)尿ビリルビン、尿ウロビリノゲン:病院で受ける検査事典:日経G…