あなたが選べるジェネリックは、実は1社だけなんです。

アゾルガ配合懸濁性点眼液の後発品として承認されたのは、サンド1社のみでした。
参考)ブンチモ配合点眼!?アゾルガのジェネリック:GE。薬価や発売…
一般的な配合点眼液のジェネリックは、承認後に数社が名乗りを上げて競合するケースが多いです。
ところが、アゾルガに関しては様子が違いました。
先発品の製造販売元であるノバルティスファーマの子会社がサンドという特殊な関係性も影響したとみられます。
つまり、患者にとってジェネリックの「選択肢」はほぼ存在しないということですね。
複数メーカーの後発品を比較して院内採用を決めるという通常のフローが、そもそも成立しにくい薬剤だったわけです。
採用担当者としては、代替候補の確保という観点でも早めの情報収集が欠かせません。
薬価収載のタイミングは厚生労働省の発表資料で確認できます。
厚生労働省による薬価収載スケジュールの公式情報がまとまっています。
ジェネリックの製品名は「ブンチモ配合懸濁性点眼液」となりました。
成分名(ブリンゾラミド・チモロール)から取られた名称で、業界内でも話題になった経緯があります。
先発品アゾルガの薬価は387.5円/mLです。
5mL容器1本あたりでは1937.5円になる計算です。
これははがき1枚を10枚重ねた厚さに相当する金額感、というとイメージしやすいでしょうか。
ジェネリックへの切り替えが進めば、患者の自己負担も医療費全体も一定程度圧縮されます。
一方で、薬価差が小さいケースでは切り替えメリットを患者に説明しづらいこともあります。
薬価差のインパクトを患者に伝える際は、実際の点眼本数と月間コストで示すのがわかりやすいです。
院内の会計システムに薬価差シミュレーション機能がある場合は、あらかじめ設定しておくと説明がスムーズになります。
ブンチモ配合懸濁性点眼液は、オーソライズドジェネリック(AG)である可能性が高いとされています。
AGとは、先発品と全く同じ製法・添加物で作られる後発品のことです。
通常のジェネリックより先発品との同等性が高く、切り替え時の副作用リスクが小さいという特徴があります。
これは使えそうです。
実際、先発品メーカー側の関係者も「AGで販売することはほぼ決まっている」とコメントしています。
ただし発売時期については承認時点では未定とされていました。
AGかどうかは添付文書や薬価収載リストの脚注記号で判別できます。
「★」の表記がない場合は加算対象外の後発品であることを示しています。
処方システムに登録する際は、この表記の有無を確認する運用ルールを一つ設けておくと確認漏れを防げます。
アゾルガの効能・効果は「他の緑内障治療薬が効果不十分な場合の緑内障、高眼圧症」です。
参考)アゾルガ配合懸濁性点眼液の基本情報・添付文書情報 - データ…
用法・用量は1回1滴、1日2回点眼と定められています。 アゾルガ配合懸濁性点眼液の基本情報(副作用・効果効能・電子添…
ジェネリックへ切り替える際も、この用法用量自体は変わりません。
しかし添加物の違いにより、涙液へのなじみ方や視界のかすみ方がわずかに変化することがあります。
意外ですね。
チモロールはβ遮断薬に分類されるため、気管支喘息や重篤な心疾患のある患者には禁忌です。
参考)https://www.pmda.go.jp/drugs/2013/P201300133/400487000_22500AMX01809_D100_1.pdf
これは先発品でもジェネリックでも共通の注意点になります。
切り替え直後の数日間は、充血・しみる感じ・まぶたのかぶれをセルフチェックしてもらうよう指導すると安心です。
添付文書の最新版はPMDAのサイトで随時更新されているため、切り替え前の確認先として活用できます。
添付文書の詳細な薬理データや臨床試験結果が掲載されています。
近年、アゾルガ自体の出荷調整や供給不安定が話題になったこともありました。
配合剤は炭酸脱水酵素阻害剤とβ遮断薬という2成分を1本にまとめた薬剤のため、製造工程が複雑です。
均一に混ざった状態を保つための特殊な技術が必要で、専用ラインの維持コストも高くなりがちです。
参考)【徹底解説】アゾルガ配合懸濁点眼液の製造中止理由は?代替薬5…
コストがかかる割に薬価が下げられやすいという構造は、後発品にも共通する課題です。
結論は「1つの薬剤に依存しない在庫戦略」が原則です。
院内では、配合剤が入手困難になった場合に単剤2本(ブリンゾラミド単剤とチモロール単剤)へ切り替える代替フローをあらかじめ用意しておくと安心です。
単剤に分ける場合は点眼間隔を5分空ける必要があるため、患者説明用のフローチャートを作っておくと指導の手間が減ります。
処方箋送信アプリなどを活用し、近隣薬局の在庫状況を事前に把握できる体制を整えておくのも一つの手です。
具体的には、院内採用リストに「代替候補薬」の列を追加し、供給停止時にすぐ参照できるようにしておくことをおすすめします。
薬価や供給状況の最新データは以下の医薬品検索サービスでも随時確認できます。
医療用医薬品の薬価・添付文書・後発品情報を一括で検索できます。
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